ドリコム<3793>の内藤裕紀社長(写真)は、この日(1月31日)開催した機関投資家・アナリスト向けの決算説明会で、第4四半期(1~3月)の営業利益が1億0400万円と黒字転換する見通しを明らかにした。前の四半期(18年10~12月)は1億2600万円の赤字だった。
既存IPタイトルが黒字をキープするなど堅調なことに加えて、赤字の原因であった2018年3月期のリリースタイトルの赤字幅が縮小してきたことが主な要因だ。運営状況の改善が進んでいるという。また今期(2019年3月期)のリリースタイトルが大きな赤字を出したが、足元改善が進んでいるとのこと。
内藤社長は「立て直しに時間がかかると申し上げたが、第2四半期を底に回復してきた。最近の拡大路線の中でうまくいかないタイトルが出たが、徐々に整理してきて営業利益ベースで黒字化のめどが出てきた」と述べた。BS、PL両面での整理を今期中に完了させ、来期(2020年3月期)はクリーンな形でスタートしたいとの考えを示した。
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(編集部・木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793