オルトプラスとエクストリーム、合弁会社を2019年6月に設立へ オフショア開発拠点を活用した開発受託、人材ビジネスを共同で推進

オルトプラス<3672>とエクストリーム<6033>は、本日(4月22日)、合弁会社(名称未定)を2019年6月に設立するとともに、2019年度中をめどに、オルトプラスの100%子会社ALTPLUS VIETNAM(APV)の持分全てを合弁会社へ譲渡することを発表した。

オルトプラス、2013年9月に当社のオフショア開発拠点として、ベトナムハノイ市にAPVを設立し、同社が行うゲーム開発・運営だけではなく、非ゲーム領域における他社の開発受託も積極的に行ってきた。設立当初は、同社の主事業であるソーシャルゲームの開発・運営を子会社として請負うコストセンターという位置づけだったが、昨今のIT技術の発展に伴う国内開発需要の増加と、それに伴う優秀なエンジニアの採用競争およびコスト競争の激化を背景に、現在は国内外部クライアントからの非ゲーム系ソフトウェアの開発受託が中心となっ ており、実績を積み上げる中でプロフィットセンターへと移行してきた。

一方、エクストリームは、プログラミングやグラフィック開発スキルを有する同社社員がゲーム・スマートフォンアプリ・WEB・IT企業などへ常駐し、技術的なソリューションを提供する「ソリューション事業」と主に同事業を通じて顧客から持ち込まれる開発案件を請け負う「受託開発事業」、同社保有IP(知的財産)を活用し、ゲ ーム化権などを第三者へ許諾する「コンテンツプロパティ事業」を中心に事業を展開している。直近では、持続的な成長を達成していくために、開発経験及び技能を有する技術社員を継続的に確保し、人材ソリューションサービスの事業規模を拡大させつつ、受託開発サービスの安定的な事業モデルを確立することを目指し、他社との資本業務提携などにも積極的に取り組んでいる。

そうした中で、オルトプラスとエクストリームは協議を重ね、両社がともに行う国内クライアントを中心とする開発受託およびエクストリームが行う国内エンジニア常駐型の人材ビジネス、オルトプラスがAPVを通じて行うベトナムエンジニアの人材ビジネスを共同で推進することで、エンジニア人材不足に悩む国内企業に向けて、より多岐にわたる柔軟なソリューションを提供できることに加えて、両社がこれまで積み上げてきた開発・運営におけるノウハウおよび営業網の相互利用化、管理コストや採用育成コストを最適化することで同業他社との差別化を図り、競争優位性を得ることができると判断し、新しい市場開拓を視野に入れたソリューション提供を実現する合弁会社の設立を決定した。

また、優秀な人材の確保と開発コストの圧縮という重要な課題に対し、合弁会社を介しオルトプラスのオフショア開発拠点であるAPVを最大限活用し事業を行っていく計画を踏まえ、オルトプラスは2019年度中を目途に保有するAPVの持分全てを合弁会社に譲渡する方針だ。ベトナムは勤勉な国民性を有するとともに、若く優秀なソフトウェア開発技術者が豊富であり、一方でベトナムにおける平均的人件費は日本と比べ大幅に低水準であることから、今後もソフトウェア開発分野での優秀な人材の確保およびコスト競争力の向上が見込めると考えているという。

合弁会社では、新規案件の獲得を積極的に進め、 海外におけるソフトウェア開発の中核として、さらなる業容拡大を視野に入れて運営していく方針だ。

<合弁会社概要>


 
株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
企業データを見る
株式会社エクストリーム
https://www.e-xtreme.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エクストリーム
設立
2005年5月
代表者
代表取締役社長CEO 佐藤 昌平
決算期
3月
直近業績
売上高102億1700万円、営業利益10億9700万円、経常利益14億4800万円、最終利益10億3400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
6033
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