カプコン、19年3月期は売上高5%増、営業益13%増と増収増益に 『バイオハザードRE:2』が出荷本数400万本、『デビル メイ クライ 5』が同200万本のヒットに
カプコン<9697>は、5月7日、2019年3月期の連結決算を発表、売上高1000億3100万円(前々期比5.8%増)、営業利益181億4400万円(同13.1%増)、経常利益181億9400万円(同19.3%増)、最終利益125億5100万円(同14.8%増)となった。
『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One、パソコン用)の出荷本数が1,200万本を突破し、同社の単一タイトルとしては過去最高記録を更新したほか、『バイオハザード RE:2』(PS4、Xbox One、パソコン用)が400万本を超える大ヒットを記録。同じく『デビル メイ クライ 5』(PS4、Xbox One、パソコン用)も海外で定着した人気により200万本を出荷するなど、好調に推移した。
主なセグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルコンテンツ事業…売上高829億8200万円(前々期比11.9%増)、営業利益233億1500万円(同22.0%増)
大型タイトル『バイオハザードRE:2』が予想を上回る人気を博したことにより業績向上のけん引役を果したほか、海外をターゲットにした『デビル メイ クライ 5』も安定したニーズに支えられて健闘した。また、前期にリリースした看板タイトル『モンスターハンター:ワールド』がユーザー層の拡大により人気が持続したほか、パソコン向けスチーム版も堅調に推移したことにより利益を押し上げるとともに、同じく海外向けに投入した『モンスターハンターダブルクロス』(Nintendo Switch用)が順調に伸長するなど、モンスターハンターシリーズが収益向上に大きく貢献した。
さらに、『ロックマン11 運命の歯車!!』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、パソコン用)や『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、パソコン用)が底堅い売行きを示した。また、『バイオハザード7 レジデントイービル』(PS4、Xbox One、パソコン用)など、利益率が高いリピートタイトルも続伸した。
②アミューズメント施設事業…売上高110億5000万円(同8.0%増)、営業利益10億9600万円(同24.6%増)
地域間競争が激化する状況のもと、多様な顧客に対応したゲーム機の設置やサービスデーの実施、各種イベントの開催等によりリピーターや中高年齢者、女性、親子連れに加え、訪日外国人(インバウンド)など幅広い客層の取り込みに努めてた。また、新機軸として昨年11月からスマートフォンやパソコンの遠隔操作によるオンラインクレーンゲーム『カプコンネットキャッチャーカプとれ』を開始した。期中は2店舗をオープンするとともに、1店舗を閉鎖し、期末の施設数は37店舗となった。
③アミューズメント機器事業…売上高34億2200万円(同56.1%減)、営業損益26億6800万円の赤字(前期は7億6400万円の赤字)
パチスロ機部門は、市況軟化のもと『ストリートファイターV』や『バイオハザード イントゥザパニック』などを発売したものの、消費マインドの低下やホールオペレーターの投資抑制などにより、伸び悩んだ。また、業務用機器部門も商材不足により終始苦戦を強いられ、今後の戦略転換を余儀なくされるなど、同事業は全体として軟調に推移した。
④その他事業…売上高25億7500万円(同10.2%増)、営業利益8億1100万円(同28.0%減)
主なものはライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売となる。
なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、売上高850億円(前期比15.0%減)、営業利益200億円(同10.2%増)、経常利益195億円(同7.2%増)、最終利益140億円(同11.5%増)の見込み。
『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One、パソコン用)の出荷本数が1,200万本を突破し、同社の単一タイトルとしては過去最高記録を更新したほか、『バイオハザード RE:2』(PS4、Xbox One、パソコン用)が400万本を超える大ヒットを記録。同じく『デビル メイ クライ 5』(PS4、Xbox One、パソコン用)も海外で定着した人気により200万本を出荷するなど、好調に推移した。
主なセグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルコンテンツ事業…売上高829億8200万円(前々期比11.9%増)、営業利益233億1500万円(同22.0%増)
大型タイトル『バイオハザードRE:2』が予想を上回る人気を博したことにより業績向上のけん引役を果したほか、海外をターゲットにした『デビル メイ クライ 5』も安定したニーズに支えられて健闘した。また、前期にリリースした看板タイトル『モンスターハンター:ワールド』がユーザー層の拡大により人気が持続したほか、パソコン向けスチーム版も堅調に推移したことにより利益を押し上げるとともに、同じく海外向けに投入した『モンスターハンターダブルクロス』(Nintendo Switch用)が順調に伸長するなど、モンスターハンターシリーズが収益向上に大きく貢献した。
さらに、『ロックマン11 運命の歯車!!』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、パソコン用)や『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、パソコン用)が底堅い売行きを示した。また、『バイオハザード7 レジデントイービル』(PS4、Xbox One、パソコン用)など、利益率が高いリピートタイトルも続伸した。
2018年3月期 | 2019年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 74,141 | 82,982 | 11.9% |
営業利益 | 19,103 | 23,315 | 22.0% |
営業利益率 | 25.8% | 28.1% | - |
②アミューズメント施設事業…売上高110億5000万円(同8.0%増)、営業利益10億9600万円(同24.6%増)
地域間競争が激化する状況のもと、多様な顧客に対応したゲーム機の設置やサービスデーの実施、各種イベントの開催等によりリピーターや中高年齢者、女性、親子連れに加え、訪日外国人(インバウンド)など幅広い客層の取り込みに努めてた。また、新機軸として昨年11月からスマートフォンやパソコンの遠隔操作によるオンラインクレーンゲーム『カプコンネットキャッチャーカプとれ』を開始した。期中は2店舗をオープンするとともに、1店舗を閉鎖し、期末の施設数は37店舗となった。
2018年3月期 | 2019年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 10,231 | 11,050 | 8.0% |
営業利益 | 879 | 1,096 | 24.6% |
営業利益率 | 8.6% | 9.9% | - |
③アミューズメント機器事業…売上高34億2200万円(同56.1%減)、営業損益26億6800万円の赤字(前期は7億6400万円の赤字)
パチスロ機部門は、市況軟化のもと『ストリートファイターV』や『バイオハザード イントゥザパニック』などを発売したものの、消費マインドの低下やホールオペレーターの投資抑制などにより、伸び悩んだ。また、業務用機器部門も商材不足により終始苦戦を強いられ、今後の戦略転換を余儀なくされるなど、同事業は全体として軟調に推移した。
2018年3月期 | 2019年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 7,803 | 3,422 | △56.1% |
営業利益 | △764 | △2,668 | - |
営業利益率 | - | - | - |
④その他事業…売上高25億7500万円(同10.2%増)、営業利益8億1100万円(同28.0%減)
主なものはライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売となる。
2018年3月期 | 2019年3月期 | 増減率 | |
売上高 | 2,338 | 2,575 | 10.2% |
営業利益 | 1,126 | 811 | △28.0% |
営業利益率 | 48.2% | 31.5% | - |
なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、売上高850億円(前期比15.0%減)、営業利益200億円(同10.2%増)、経常利益195億円(同7.2%増)、最終利益140億円(同11.5%増)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697