フェイス<4295>は、5月21日、RMBジャパン・オポチュニティーズ・ファンドからの株主提案に対して、いずれも反対する旨の意見表明を行った。
RMBからの提案内容のひとつは、配当を1株あたり会社予想10円から380円に引き上げるものだった。日本コロムビアを株式交換で買収した際、現金での支払いであれば50億円の対価が少数株主に支払われていたが、現金を温存した理由について、企業買収を含む事業拡大に投資する方針と説明していたという。
しかし、それから2年が経過したものの、企業買収を含む事業拡大施策は行われておらず、現預金が温存されたままとなっている。これによって、資本効率が低下し、企業価値を押し下げていると指摘し、活用されない現預金を株主に還元して企業価値を向上させるべきとするものだった。
これに対して、フェイスでは、コンテンツの新しい流通のしくみ創りに取り組むため、新たな事業分野への投資や買収などを行うため、機会を伺っていると主張した。投資・買収は時機によるものであること、ベンチャー投資的な要素があるため、銀行からの借り入れは難しく、手元資金が必要であるという。
RMBの2つ目の提案は、RMBキャピタル パートナー・日本株ポートフォリオマネジャーの細水政和氏を取締役に選任することであった。
フェイスでは、取締役候補者は、フェイス株式の11.45%を保有する RMB に対して投資運用の助言を行っている RMB キャピタルのパートナーで、かつRMB キャピタルにおける日本株ポートフォリオマネジャーの役職に就いており、特定の株主の利益代表にとどまらず、少数株主の利益を十分に考慮した職務執行を期待できるかについて疑義がある、と反論した。
また、事業環境や経営方針、経営状況を的確に把握していると見受けられないことから、当該候補者は経営に無用の混乱をもららす恐れがあり、企業価値の向上ひいては株主の利益の観点から取締役候補者として適切的はない、と述べた。
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・フェイス、RMBジャパンより配当金と役員選任の株主提案…コロムビア買収時に温存した現預金を活用できていない以上、株主に還元すべきと指摘
RMBからの提案内容のひとつは、配当を1株あたり会社予想10円から380円に引き上げるものだった。日本コロムビアを株式交換で買収した際、現金での支払いであれば50億円の対価が少数株主に支払われていたが、現金を温存した理由について、企業買収を含む事業拡大に投資する方針と説明していたという。
しかし、それから2年が経過したものの、企業買収を含む事業拡大施策は行われておらず、現預金が温存されたままとなっている。これによって、資本効率が低下し、企業価値を押し下げていると指摘し、活用されない現預金を株主に還元して企業価値を向上させるべきとするものだった。
これに対して、フェイスでは、コンテンツの新しい流通のしくみ創りに取り組むため、新たな事業分野への投資や買収などを行うため、機会を伺っていると主張した。投資・買収は時機によるものであること、ベンチャー投資的な要素があるため、銀行からの借り入れは難しく、手元資金が必要であるという。
RMBの2つ目の提案は、RMBキャピタル パートナー・日本株ポートフォリオマネジャーの細水政和氏を取締役に選任することであった。
フェイスでは、取締役候補者は、フェイス株式の11.45%を保有する RMB に対して投資運用の助言を行っている RMB キャピタルのパートナーで、かつRMB キャピタルにおける日本株ポートフォリオマネジャーの役職に就いており、特定の株主の利益代表にとどまらず、少数株主の利益を十分に考慮した職務執行を期待できるかについて疑義がある、と反論した。
また、事業環境や経営方針、経営状況を的確に把握していると見受けられないことから、当該候補者は経営に無用の混乱をもららす恐れがあり、企業価値の向上ひいては株主の利益の観点から取締役候補者として適切的はない、と述べた。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社フェイス
- 設立
- 1992年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 平澤 創
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4295