マイネット<3928>の上原仁社長(写真)は、この日(8月15日)に開催した第2四半期の決算説明会において、同社のAIスタジオで運営するスマホゲーム5タイトルでRPA(認知技術を使った業務の効率化・自動化)で運営期間を1年以上延長するなど長寿化などの効果出ていることを明らかにした。
RPAの導入は、単純作業をロボットに担当させ、メンバーをコア・バリューのために使えるようにする措置だったが、平均で30.6%の作業時間の短縮を実現したという。段階的に導入しているそうだが、特に効果的なのが施策の実施とその売上の予測にあるという。
例えば、ゲーム運営では施策開始後の売上が予測や目標を下回り、追加施策を準備する必要に迫られ、結果として工数が増えてしまうことがある。しかしRPAの導入で事前に精度の高い予測を立てることが可能となり、施策実施中に追加で作業の発生する頻度が減ったそうだ。
また、INDETAILから買収したゲームサービス事業を母体として発足した「Northスタジオ」でも移管した5タイトルで運営期間の延長を決定したという。7月から新規で1タイトルが追加となったが、いずれもマイネット本社で安定化させた後のタイトルを移管したとのこと。
「Northスタジオ」には40人強のスタッフが在籍しており、入社後、東京・青山のマイネット本社で半年の研修を受けることで、座学やOJFなどを通じて運営ノウハウを習得してもらっているという。東京に比べて低コストで運用できるため、利益部分でも寄与しているとした。
(編集部・木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928