ケイブ<3760>が10月10日に発表した第1四半期(6~8月)の決算(非連結)は、売上高3億5400万円(前年同期比38.7%減)、営業損益7300万円の赤字(前年同期2億4600万円の赤字)と減収・赤字幅縮小となった。『ゴシックは魔法乙女』が経年による売上が低下したものの、選択と集中を勧めた結果、赤字幅は縮小した、としている。
売上の推移を見ると、『デビルブック』のサービスが終了し、『ゴシックは魔法乙女』のみとなったスマートフォンゲームの売上が減少した。ただ、位置情報ゲーム『くにつく』もサービスが終了したことで、その他の売上も減少した。
『ゴシックは魔法乙女』については、「ごまおつ魔改造計画」と題してユーザー目線に立ったアップデートを実施した。第一弾ではゲームの根幹をなす3つの要素を改善することで、爽快なプレイ環境の提供を目指したそうだ(関連記事)。
【改善ポイント】
・魔改造的シューティング
・魔改造敵実装
・魔改造的システム改修
『サクラ大戦』コラボ記念イベントなどの効果もあり、4周年を迎えた4月以降の月次売上高については前年同月比でわずかな減少にとどまっているという。
資本関係と経営体制を一新し、新しい取り組みを開始した同社だが、『ゴシックは魔法乙女』が当面の収益上の主軸であることに変わりはない。「魔改造計画」第2弾、第3弾がどういった効果をもたらすのか、注目される。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760