5月16～22日のApp Storeを振り返る　『モンスト』『プロスピ』『荒野行動』が首位　『Sky』や『TRAHA』が初のTOP30入り

5月16日～5月22日のApp Store売上ランキングの動きを振り返ると、前週に続いて首位争いは激しい状況が続いた。週末と月曜日は『モンスターストライク』が首位を獲得し、その後、『プロ野球スピリッツＡ』が火曜日、『荒野行動』が水曜日から首位となり、現在に至っている。

在宅勤務で開発を行っている会社が多く、イベントやキャンペーン、アップデートの実装などで遅れが出ているようだ。大規模なキャンペーンを打ち出したタイトルは比較的に順位を上げやすい状況にあるのかもしれない。

例えば「周年」をテコにユーザーを集め、その後も順位をキープするケースがみられる。これまで「周年」後、アクティブユーザー数と売上を反動減のように落とすケースがあったが、最近は事情もあって、「周年」後も運営次第では継続率もある程度落とさずに済むのだろうか。

このほか、ネクソンの新作『TRAHA（トラハ）』のほか、『Sky 星を紡ぐ子供たち』や『魔法使いの約束』、そして、『逆転オセロニア』といった長期運営タイトルがTOP30に入った点も印象的だった。


 
ミクシィ<2121>の『モンスターストライク』が首位、2位にガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の『パズル＆ドラゴンズ』、3位にスクウェア・エニックス<9684>とコロプラ<3668>の『ドラゴンクエストウォーク』という結果になった。

そんな中、LINE<3938>/NHN PlayArtの『LINE：ディズニー ツムツム』が26ランクアップの20位とTOP30に復帰している。現在、同タイトルでは『スターウォーズ」シリーズの新ツムが全て確率UPし、売上に大きく貢献しているようだ。
 
出所：AppAnnie

またバンダイナムコエンターテインメント<7832>/ドリコム<3793>の『ONE PIECE トレジャークルーズ』が6周年キャンペーン中で好調を維持、6位とTOP10内に復帰した。同タイトルでは、期間中、無料で最大100連ガシャを実施、スゴフェスが期間中で次々に更新されていき、上位に定着している。
 
出所：AppAnnie


 
ミクシィ<2121>の『モンスターストライク』が首位をキープし、2位には「トレクル6周年！大感謝祭スゴフェス！！」の第3弾と第4弾を5月18日より開始したバンダイナムコエンターテインメントの『ONE PIECE トレジャークルーズ』が浮上した。

トップ10圏内では、スクウェア・エニックスとアカツキ<3932>の『ロマンシング サガ リ・ユニバース』が前日の85位から6位に飛び込んできた。『ロマサガRS』は、5月18日12時より、新ガチャ「Ultra DXガチャ」を開催（関連記事）しており、「SS[鋼鉄軍を率いて]ギュスターヴ」がUDXガチャ限定で新登場していることが売上を伸ばす要因となっているようだ。
  出所：AppAnnie


また、サムザップの『この素晴らしい世界に祝福を！ファンタスティックデイズ』が前日の74位から20位まで急上昇した。『このファン』は、5月18日15時より、公式Twitterのフォロワー30万人突破を記念して、期間中1回限定で有償クオーツのみで利用できる「1人★4確定ガチャ」を実施（関連記事）していることなどが順位を押し上げたもよう。
  出所：AppAnnie


ほか、colyの『魔法使いの約束』や、LINE<3938>とワンダープラネットの『ジャンプチ ヒーローズ』などがトップ30に復帰した。


 
コナミデジタルエンタテインメントの『プロ野球スピリッツA』が2位に浮上した。『プロスピA』は、5月19日より、「2020 Series1」にSランク【中継ぎ】とAランク【捕手】の新選手が登場し、その選手がピックアップされた「戦力強化スカウト」を開催していることが売上に貢献しているもよう。
  出所：AppAnnie


また、この日のトピックスは、thatgamecompanyの『Sky 星を紡ぐ子供たち』が前日の107位から23位に上昇し、初のトップ30入りを果たしたことだ。先日、Android版の配信も開始となった『Sky 星を紡ぐ子供たち』だが、5月19日4時より、収益がすべて新型コロナウイルス（COVID-19）パンデミックの最前線で闘う国境なき医師団への募金へ充てられる「癒しのパック」の販売を開始していることが今回の順位上昇につながっているようだ。
  出所：AppAnnie


ほか、初の期間限定ストーリーイベント「半人半霊の一日メイド」を5月19日より開催するとともに、キャラクターピックアップおいのり「紅魔館の絶対防壁」を開催中のグッドスマイルカンパニーとNextNinjaの『東方LostWord』が前日の31位から18位に上昇し、トップ30に復帰した。
  出所：AppAnnie


 

 
2位には前日の31位からコナミデジタルエンタテインメントの『eFootball ウイニングイレブン 2020』が飛び込んできた。『ウイイレ2020』は、5月21日より、過去の印象に残る試合を選定し、当時の試合写真をモチーフとした特別なデザインの選手であるアイコニックモーメントシリーズのフランツ ベッケンバウアー(1976年4月14日の試合)とオリヴァー カーン(2002年11月9日の試合)、エウベル(2003年5月17日の試合)の3人をピックアップしたエージェントが登場していることが順位上昇の原動力となっているようだ。
  出所：AppAnnie


一方、『シャドウバース』は、5月21日のメンテナンス終了後より、第16弾カードパック「ナテラ崩壊」のアディショナルカードを提供開始（関連記事）するとともに、「NieR:Automata」とのコラボキャンペーンも開始していることが売上に寄与しているもよう。
  出所：AppAnnie


そしてこの日は、ネクソン<3659>が4月23日にリリースした新作MMORPG『TRAHA（トラハ）』が前日の94位から30位に上昇し、初のトップ30入りを果たした。『TRAHA』は、5月21日にリリース後初の大型アップデートを実施し、新たにレイドコンテンツ「攻撃隊」を実装（関連記事）するとともに、攻撃隊アップデート記念特別商品をゲーム内商店で販売していることが今回の順位上昇につながったものと思われる。
  出所：AppAnnie


ほか、Yostarの『アズールレーン』や、サムザップの『この素晴らしい世界に祝福を！ファンタスティックデイズ』などもトップ30に復帰した。