ネクソン、ワンダーHDとゲーム開発の合弁会社2社を設立 それぞれ『マビノギモバイル』と『KartRider: Drift』を専業に
ネクソン<3659>は、この日(6月23日)、連結子会社であるNEXON Korea(ネクソンコリア)が、Wonder Holdings(ワンダーホールディングス)と共に、それぞれ50%ずつの出資のもと合弁会社2社を設立することを明らかにした。各合弁会社では、『マビノギモバイル』及び『KartRider: Drift』の開発を行っていく。
『マビノギモバイル』は、2004年に配信を開始した、韓国の国民的人気PCオンラインゲーム『マビノギ』をベースとしたモバイルゲーム。キャンプファイヤー、多種多様なプレイヤーコミュニティのサポート及び音楽演奏など、原作に基づくファンタジー・ライフ体験を提供する。2018年に開催されたG-Starで初披露し、高い評価を得た。『マビノギモバイル』は、2021年に配信開始予定。
『KartRider: Drift』は、世界で3憶8千万人ものプレイヤーを有し、配信から16年が経過するカジュアルPCオンラインレーシングゲーム『カートライダー』をベースとする新作ゲーム。コンソールやPCを含む様々なプラットフォームで楽しめるクロスプレイ対応で、躍動感がある深いレーシング体験を提供する。
『マビノギモバイル』及び『KartRider: Drift』の成功を通じて、韓国のゲーム業界をリードする開発スタジオになることを目標に2つの合弁会社を設立する。ネクソンの開発スタジオが持つ独自の開発力とワンダーホールディングスのトップクラスの人材を組み合わせることで、世界的に愛されるネクソンのIPをこれまで以上に成長させていく。
合弁会社の人事だが、『マビノギ』シリーズを手掛けたdevCAT Studioのエグゼクティブプロデューサーであるキム・ドンゴンと、『カートライダー』開発部門のエグゼクティブディレクターであるパク・フンが各合弁会社のCEOに就任する。ワンダーホールディングスの代表取締役であるホ・ミン氏は、両プロジェクトのエグゼクティブプロデューサーに任命された。
新組織のCEOとなるキム・ドンゴン氏は、2000年にネクソンに入社し、『マビノギ』及び『マビノギ英雄伝』などの『マビノギ』シリーズの開発を通じて、韓国のゲーム業界の成長をリードしてきた。また、現在はネクソンのdevCAT Studioのチーフプロデューサーとして『マビノギモバイル』の開発を行っている。
また、パク・フン氏は、2003年にネクソンに入社して以降『カートライダー』や『メイプルストーリー』などの主要タイトルのデータ分析及びライブ開発を率いてきた。2018年以降は『カートライダー』開発部門の統括を行っている。
ホ・ミン氏は、2001年にネクソンの連結子会社であるNEOPLEを設立し、グローバルヒット作『アラド戦記』の開発に従事した。ネクソンへネオプルを売却した後、ワンダーホールディングスを設立し、WEMAKEPRICEを通して韓国eコマース市場の土台を築きた。これまで手掛けたゲーム開発から得た豊かな経験と深い洞察力、そしてA Storm及びWonder Peopleのゼネラルプロデューサーとしてゲーム開発を率いるなど、強いリーダーシップ力も備えている。
■ネクソンコリアの代表取締役であるイ・ジョンホン氏のコメント
「ホ・ミン氏と開発戦略に関する議論を重ね、この度合弁会社設立に至りました。最適な開発環境を構築し、『マビノギモバイル』、そして『KartRider:Drift』を世界中のプレイヤーに楽しんでいただけるゲームにしていくことをとても楽しみにしています。」
■ワンダーホールディングスのホ・ミン氏のコメント
「ネクソンのアドバイザーとして従事する中で、『マビノギモバイル』及び『KartRider: Drift』に大きな可能性を感じました。これらの開発プロジェクトに直接携われることを大変嬉しく思います。2つの新作タイトルを成功させ、合弁会社が成長できるよう最善を尽くして参ります。」
これに伴い、ネクソンコリアの『マビノギモバイル』及び『カートライダー』シリーズの開発部門は、新しく設立する合弁会社に移籍し、独立した環境で『マビノギモバイル』及び『KartRider: Drift』の開発とローンチの成功に注力する。
なお、今回の決定の経緯については、2019年9月にネクソンコリア及びワンダーホールディングスが戦略的パートナーシップを締結して以降、ホ・ミン氏は新規ゲーム開発戦略におけるアドバイザーとしてネクソンの韓国におけるゲーム開発に携わってきた。そこから両社の関係がさらに発展した結果、ホ・ミン氏の関与による直接的な成果を得るため、新しい組織体制を構築することとしたという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659
会社情報
- 会社名
- NEXON Korea(ネクソンコリア)