トーセ、第3四半期の営業益は4.1倍の1.22億円 スマホゲームの開発・運営好調、SIも黒転 次世代ゲーム機にも注力



トーセ<4728>の2020年8月期の第3四半期累計(9~5月)の連結決算は、売上高30億5600万円(前年同期比16.9%増)、営業利益1億2200万円(同4.1倍)、経常利益1億4400万円(同2.2倍)、最終利益6800万円(同3.7倍)と大幅な増益を達成した。全セグメントが順調に推移した、としている。
 


主力のデジタルエンタテインメント事業では、モバイルコンテンツの売上が36.7%増の18億5700万円、セグメント利益は同90.1%増の7100万円と好調だった。家庭用ゲームは同39.6%減の5億0700万円と低下。大型の運営業務の終了に加え、前年に比べて開発売上が第4四半期に集中するためだ。
 


システムインテグレーション関連は、同74.2%増の5億3300万円と大きく伸び、セグメント利益5100万円と黒字転換に成功した。引き続き顧客ロイヤリティの向上に努めた結果、既存顧客からのITシステムの開発案件やコンサルティング業務が増加したとのこと。
 


なお、2020年8月期では、スマホゲームを中心に9本の開発完了を予定しており、第3四半期までで3本の開発が完了した。今後モバイルで2本、据置型ゲームで1本、アーケードゲームで2本、パソコン向けで1本を開発する予定。

また、今後登場する次世代ゲーム機向けにも注力する計画だ。スマホゲームが好調に推移しているものの、国内のスマホゲーム市場のより⼀層成熟化が進み、新作タイトルの ヒットが難しくなる傾向にある、とみているためだ。
 


20年8月通期の業績予想は、売上高51億5200万円(前期比3.7%減)、営業利益2億2600万円(同37.7%減)、経常利益2億5800万円(同36.1%減)、最終利益1億4200万円(同42.9%減)と従来から変更なし。新型コロナウイルスの感染拡大による開発スケジュールの遅延は発生していないという。
 
株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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