
カプコン<9697>は、7月28日、2027年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、完全新規IPである『プラグマタ』の投入や主力シリーズを中心としたリピートタイトルの販売強化により、大幅な増収増益を達成した。
■第1四半期(4~6月)決算実績
売上高704億1000万円(前年同期比54.7%増)
営業利益410億5400万円(同66.9%増)
経常利益414億5200万円(同81.1%増)
最終利益291億5900万円(同69.2%増)
■各セグメントごとの状況
①デジタルコンテンツ事業 売上高546億4800万円(前年同期比83.0%増)、営業利益375億9700万円(同87.5%増)
4月に完全新規IPとして、新感覚のSFアクションアドベンチャーゲーム『プラグマタ』を発売し、積極的なプロモーションなどにより新たなファン層の獲得を図り、全世界で販売本数250万本を突破するなど好調に推移した。加えて、主力シリーズ「デビル メイ クライ」において、6月にNintendo Switch 2向けに『デビル メイ クライ 5 デビルハンターエディション』を発売し、マルチプラットフォーム展開を推進した。
リピートタイトルは、前期2月発売の主力シリーズタイトル『バイオハザード レクイエム』が、引き続きグローバルに幅広いユーザーから支持されるとともに、積極的な価格施策により、累計800万本を販売した。併せて、同シリーズの過去作『バイオハザード RE:4』『バイオハザード RE:2』などの販売も続伸し、業績拡大をけん引した。
また、2025年発売の主力シリーズタイトル『モンスターハンターワイルズ』の超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』の2027年発売を発表し、同シリーズの過去作が販売本数を伸ばした。さらに、2019年発売の『デビル メイ クライ 5』が、新型ゲーム機への展開に加え、映像作品との連携による価格施策や、IPの認知拡大によるブランド価値向上を図ったことにより、累計販売本数1400万本を突破した。
そのほか、『ストリートファイター6』について、引き続きeスポーツ展開との連携などによるブランド認知とユーザー数の拡大を推し進めた。その結果、リピートタイトルの販売本数は2126万本と前年同期1336万本を上回り、収益を押し上げた。
②アミューズメント施設事業 売上高67億6200万円(同20.6%増)、営業利益8億9900万円(同4.4%減)
ユーザーの消費行動に変化が見られる状況下、引き続き既存店の堅実な店舗運営や新業態での出店効果などにより、収益拡大に寄与した。また、各店舗におけるイベント実施などにより、リアル店舗の魅力の最大化と他事業とのシナジーの創出を図った。
第1四半期において、4月に総合キャラクターグッズおよびカプセルトイ専門店「キャラカプ/カプセルラボ羽生店」(埼玉県)をオープンし、施設数は62店舗となった。
また、前期3月にオープンした、海外初の直営店「CAPCOM STORE TAIPEI(カプコンストアタイペイ)」(台湾)、同社人気キャラクターをテーマにしたアトラクションなどを併設した「CAPCOMIX あべのHoop店」(大阪府)など、既存店についても引き続き店舗体験の充実に向けた各種施策を推進した。
③アミューズメント機器事業 売上高70億9700万円(同9.1%減)、営業利益40億4500万円(同17.6%減)
スマートパチスロの普及が進み、引き続き安定した需要が見込まれる市場環境下、5月稼働の同社の主力IP「バイオハザード」を活用した新機種スマスロ『バイオハザード RE:3』を1万7000台販売し、収益に貢献した。
④その他事業 売上高19億200万円(同14.6%減)、営業利益12億6600万円(同7.5%減)
同社が保有する人気コンテンツ(IP)の多面的展開を推進するワンコンテンツ・マルチユース戦略のもと、映像ビジネスにおいて、5月からNetflixのアニメ「Devil May Cry」のシーズン2が全世界で配信され、2025年より配信のシーズン1に続いて好評を博した。加えて、実写映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」の今年10月の全世界公開に向けた話題喚起を図るなど、主力IPの映像化による認知拡大に努めた。
eスポーツビジネスは、『ストリートファイター6』を用いた「CAPCOM Pro Tour 2026」を5月から世界各地域で開催し、グローバル規模でのeスポーツの振興とユーザー層の拡大を図った。
キャラクタービジネスは、人気タイトルなどのキャラクターグッズや各種イベント展開などに注力した。
■通期業績予想は変更なし
2027年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高2100億円(前期比7.5%増)
営業利益830億円(同10.2%増)
経常利益830億円(同12.0%増)
最終利益580億円(同6.3%増)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1953億6500万円、営業利益752億9500万円、経常利益741億3400万円、最終利益545億8700万円(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697