KADOKAWA<9468>の第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高470億2300万円(前年同期比5.5%減)、営業利益35億8100万円(同3.2%増)、経常利益38億5100万円(同5.7%増)、最終利益24億5500万円(同5.7%減)となった。新型コロナへの対策で映画配給やデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」、スタジオ制作の遅れなどネガティブな影響が出たものの、電子書籍・電子雑誌が過去最高の売上を更新するなど出版事業が好調だった。
第1四半期連結累計期間における各セグメントの業績は以下のとおり。
[出版事業]
売上高は292億5400万円(同6.1%増)、セグメント利益(営業利益)は21億4400万円(同12.2%増)となった。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、主に都市部での書店の営業自粛による影響があったものの、「ダンジョン飯(9)」(コミックス)、「ソードアート・オンライン(24) ユナイタル・リングIII」(ライトノベル)、「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」「青くて痛くて脆い」(一般文庫)、「あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド」「世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ」(一般書)等の販売が好調に推移した。
電子書籍・電子雑誌は、市場全体が伸長していることに加え、機動的なマーケティング施策により引き続き好調に推移し、当四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。
なお、現在、埼玉県所沢市において、当年度内の書籍製造・物流工場の稼働に向けて準備を進めている。すでに一部の文庫やライトノベル、新書、コミックにおいては、デジタル印刷による商業生産を開始しているが、今後このような小ロット・適時製造及び適時配送体制の更なる拡充・強化を図っていく。これにより、返品削減、製造コスト削減、利益率の向上に取り組んでいく。
[映像・ゲーム事業]
売上高は99億3700万円(同18.2%減)、セグメント利益(営業利益)は13億4400万円(同41.1%減)となった。
映像は、北米、中国に向けたアニメ「天晴爛漫!」「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」「プランダラ」等の海外権利許諾に加えて、「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」等の同社IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾が収益貢献した。一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、映画館の営業自粛により映画配給やデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」等が影響を受けたことに加え、映像・音響制作を手掛けるスタジオ事業も前年同期を下回った。
ゲームについては、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」の全世界累計出荷本数が500万本を超えたほか、「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」が好調に推移し収益貢献した。
[Webサービス事業]
売上高は52億3000万円(同20.0%減)、セグメント利益(営業利益)は5億2000万円(同2.6%減)となった。
動画配信サービス「ニコニコ動画」の月額有料会員(プレミアム会員)は、6月末には161万人となり、3月末の163万人から、微減となった。動画・生放送・ブログなどを配信できるプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の有料会員数は6月末には123万人となり、3月末の117万人から、引き続き堅調に増加している。
4月開催の「ニコニコ超会議2020」は、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえリアルイベントとしての開催を見送ったが、インターネット上に特化した「ニコニコネット超会議2020」を開催して8日間でネット来場者数1638万1426人を記録した。ネットによる開催としたことにより、前年に比べて売上は減少したものの、Webサービス事業全体の収益性改善に寄与した。
[その他事業]
売上高は43億7200万円(同1.4%減)、セグメント損失(営業損失)は3億7100万円(前年同期 営業損失6億7300万円)となった。
その他事業では、教育事業、インバウンド関連事業、キャラクターグッズ及びアイドルCDの企画・販売等のMD事業を行っている。MD事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、アイドルCDの発売延期等により減収となった。一方、教育事業においては、スクール運営を行うバンタン、ドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。
第1四半期連結累計期間における各セグメントの業績は以下のとおり。
[出版事業]
売上高は292億5400万円(同6.1%増)、セグメント利益(営業利益)は21億4400万円(同12.2%増)となった。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、主に都市部での書店の営業自粛による影響があったものの、「ダンジョン飯(9)」(コミックス)、「ソードアート・オンライン(24) ユナイタル・リングIII」(ライトノベル)、「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」「青くて痛くて脆い」(一般文庫)、「あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド」「世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ」(一般書)等の販売が好調に推移した。
電子書籍・電子雑誌は、市場全体が伸長していることに加え、機動的なマーケティング施策により引き続き好調に推移し、当四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。
なお、現在、埼玉県所沢市において、当年度内の書籍製造・物流工場の稼働に向けて準備を進めている。すでに一部の文庫やライトノベル、新書、コミックにおいては、デジタル印刷による商業生産を開始しているが、今後このような小ロット・適時製造及び適時配送体制の更なる拡充・強化を図っていく。これにより、返品削減、製造コスト削減、利益率の向上に取り組んでいく。
[映像・ゲーム事業]
売上高は99億3700万円(同18.2%減)、セグメント利益(営業利益)は13億4400万円(同41.1%減)となった。
映像は、北米、中国に向けたアニメ「天晴爛漫!」「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」「プランダラ」等の海外権利許諾に加えて、「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」等の同社IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾が収益貢献した。一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、映画館の営業自粛により映画配給やデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」等が影響を受けたことに加え、映像・音響制作を手掛けるスタジオ事業も前年同期を下回った。
ゲームについては、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」の全世界累計出荷本数が500万本を超えたほか、「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」が好調に推移し収益貢献した。
[Webサービス事業]
売上高は52億3000万円(同20.0%減)、セグメント利益(営業利益)は5億2000万円(同2.6%減)となった。
動画配信サービス「ニコニコ動画」の月額有料会員(プレミアム会員)は、6月末には161万人となり、3月末の163万人から、微減となった。動画・生放送・ブログなどを配信できるプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の有料会員数は6月末には123万人となり、3月末の117万人から、引き続き堅調に増加している。
4月開催の「ニコニコ超会議2020」は、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえリアルイベントとしての開催を見送ったが、インターネット上に特化した「ニコニコネット超会議2020」を開催して8日間でネット来場者数1638万1426人を記録した。ネットによる開催としたことにより、前年に比べて売上は減少したものの、Webサービス事業全体の収益性改善に寄与した。
[その他事業]
売上高は43億7200万円(同1.4%減)、セグメント損失(営業損失)は3億7100万円(前年同期 営業損失6億7300万円)となった。
その他事業では、教育事業、インバウンド関連事業、キャラクターグッズ及びアイドルCDの企画・販売等のMD事業を行っている。MD事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、アイドルCDの発売延期等により減収となった。一方、教育事業においては、スクール運営を行うバンタン、ドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468