ギークス、第1四半期は売上高42%減の6.9億円、営業益54%減の1.2億円 新作4本開発中のゲーム事業が黒字確保も大幅減収・減益

ギークス<7060>は、本日(8月7日)、第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高6億9900万円(前年同期比42.4%減)、営業利益1億2400万円(同54.5%減)、経常利益1億0800万円(同61.0%減)、最終利益6000万円(同66.3%減)と減収減益となった。

IT人材事業が好調に推移したものの、ゲーム事業で大幅な減益となったことが主な要因。受託で新規タイトルの開発を4本を行っているとのことで、第4四半期に向けて先行投資を行っているようだ。

 


セグメント別の業績は次のとおり。


<IT人材事業>
売上高は3億5800万円(前年同期比14.7%増)、セグメント利益は2億0400万円(同29.6%増)となった。

新型コロナウイルス感染症の収束が依然として不透明な状況であるなか、既存のITフリーランスとの繋がりをより強固にするサポート体制の構築に注力した。また、デジタルシフトを進める企業のニーズに応えるべく、IT人材活用についてのオンライン説明会等を実施してきた。


<IT人材育成事業>
売上高は3500万円(前年同期比26.6%減)、セグメント損失は200万円(前年同期はセグメント損失1100万円)となった。

合宿型でプログラミングと英語を学ぶことができる「IT留学」が大きな特徴となっている。また、新たな収益の柱とすべくオフショア開発のサービスにも注力している。


<ゲーム事業>
売上高は2億5600万円(前年同期比68.2%減)、セグメント利益は1400万円(同93.3%減)となった。

新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費の需要もあり、比較的堅調に推移したという。またモンスターラボゲームスのメンバーが前の四半期から加わった。バンダイナムコオンラインから受託開発した「アイドリッシュセブン」をはじめとした4本のタイトルの運営と、新規タイトルの開発を4本行っている。うち3本は第4四半期中に完了する予定だ。貸借対照表をみると、仕掛品が3億6400万円から6億2700万円に増えている。


<x-Tech事業>
売上高は5200万円(前年同期比0.9%減)、セグメント損失は800万円(前年同期はセグメント損失700万円)となった。

VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)、3Dホログラムなど最新の技術を活用した動画コンテンツの制作、また、ゴルフメディア「Gridge」の運営や、ゴルフをはじめとしたスポーツ領域で企業のIT化支援を行っている。


 
■2021年3月通期の見通し

2021年3月通期は、売上高42億円(前年同期比18.5%増)、営業利益6億円(同12.3%減)、経常利益5億8000万円(同14.1%減)、最終利益3億4000万円(同13.0%減)を見込む。

 
ギークス株式会社
http://geechs.com/

会社情報

会社名
ギークス株式会社
設立
2007年8月
代表者
代表取締役CEO 曽根原 稔人
決算期
3月
直近業績
売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7060
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