エクストリーム、第1四半期の営業益は37%減の2.16億円 『ラングリッサー』利用者・課金者減でロイヤリティ収益低下 受託開発の赤字も拡大

エクストリーム<6033>は、本日(8月13日)、第1四半期(20年4~6月)の連結決算を発表し、売上高15億7900万円(前年同期比5.7%減)、営業利益2億1600万円(同37.6%減)、経常利益2億1200万円(同27.4%減)、最終利益1億3100万円(同33.7%減)と減収減益となった。

大幅な減益となったが、『ラングリッサー』の利用者数と課金者数が緩やかに減少したことを受けて同タイトルに関連したロイヤリティ収益が低下したことに加えて、受託開発事業の赤字幅も拡大したことが主な要因だった。

 


セグメントごとの経営成績は以下のとおり。

<ソリューション事業>
売上高9億7300万円(同15.0%増)、セグメント利益2億2000万円(同18.9%増)となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、前四半期比において新規受注が減少するとともに、一部の顧客において既存案件の継続が見送られるなどの状況が発生し、受注は低調に推移した。一方、稼働単価は不採算プロジェクトの見直し、最適な顧客選別などの施策が奏功し、利益率が向上した。なお、稼働プロジェクト数は1,498(前年同期稼働プロジェクト数は1,391)となった。


<受託開発事業>
売上高5億6900万円(同13.1%増)、セグメント損失4400万円(前年同期はセグメント損失74万2000円)となった。受託開発部門については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が発生する以前の受注及び保守案件の積み上げにより、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は限定的なものとなったが、2020年5月29日付で完全子会社化したエクスラボ及びEXTREME VIETNAM Co.,LTD.においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新規案件に係る商談が停滞、受注が想定通り進捗しなかったことから、営業損失が発生した。


<コンテンツプロパティ事業>
売上高1億7500万円(同46.5%減)、セグメント利益1億7000万円(同44.2%減)となった。同社がライセンス許諾した『ラングリッサー』のヒットが継続し、ライセンス許諾先である香港紫龍互娯有限公司及び上海紫舜信息技術有限公司を通じてゲーム販売額に応じたロイヤルティ収益が発生した。サービス開始から2年半以上が経過したことから、利用者数・課金者数などが緩やかに減少し、前四半期比においてロイヤルティ収益は減少となった。

また、主要な配信地域は、東アジア(日本・中国・韓国・香港・台湾・マカオ)、東南アジア(タイ・シンガポール・インドネシア・マレーシア)、オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)、欧米諸国(アメリカ・カナダ・EU加盟国)、トルコ、ロシアとなっている。


 
■2021年3月通期の見通し

2021年3月通期の見通しは非開示。合理的な算定が困難であるため、としている。
株式会社エクストリーム
https://www.e-xtreme.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エクストリーム
設立
2005年5月
代表者
代表取締役社長CEO 佐藤 昌平
決算期
3月
直近業績
売上高102億1700万円、営業利益10億9700万円、経常利益14億4800万円、最終利益10億3400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
6033
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