クルーズ、「ジェリービーンズ」など展開するアマガサより9400万円を求める訴訟を提起されたと発表 出荷拒否の事実を否定し反訴の準備も

クルーズ<2138>は、9月3日、「ジェリービーンズ」など女性向けの非皮革シューズを手掛けるアマガサより、同社と連結子会社であるCROOZ SHOPLIST(以下 SHOPLIST)とCROOZ EC Partners(以下 CEP)に9400万円の損害賠償を求める訴訟の提起を受けたと発表し、それに対するコメントを発表した。本日時点で訴状の送達を受けていないため、下記訴訟の概要はアマガサが公表した内容に基づいているという。


■アマガサの公表に対する同社の見解
まず、アマガサは、相模原 SHOPLIST 物流センターで保管・管理しているアマガサの商品について6月下旬以降、CEPより商品の出荷が拒否されたことで、春夏物商品の販売ができなかったことによる9400万円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に提起したと発表した。

これに対し、CEP は、かねてよりアマガサから荷役、荷受をはじめとする物流サービス業務を請け負ってきたところ、アマガサの都合により、全機材、全商品を他社に移管したい旨の申し出があったという。

アマガサとの契約において、一方的な当該申し出は契約違反となり得るので、CEP としてはあくまでも正常な取引を継続したい旨、契約に基づくアマガサのユーザーへの出荷には当然に応じる旨に加え、アマガサへ損害を与える考えはまったくない旨を再三に渡り伝えてきたが、アマガサは話し合いに応じず、最終的には CEP に対し、全機材、全商品を移管させる仮処分の訴訟手続をとったのこと。

この結果、 CEP は、アマガサの契約違反および過去の通常取引に基づく未回収金額として合計で約4億5000万円の請求を既に行っており、本件に関しては、訴訟提起の準備している、とした(アマガサは未回収金の存在を否定しており、契約違反の事実はないため、請求に応じないと応じている)。

なお、今回のアマガサの公表によると、訴訟をクルーズとSHOPLIST に対しても提起しているとのことだが、両社は、アマガサとは本件に関する何ら契約や取引を行っておらず、いわば全く無関係である。

従って、今回のアマガサの公表内容は青天の霹靂であり、誠に遺憾であるとした。本件につき全く無関係な同社および SHOPLIST に対して訴訟提起する当該アマガサの公表内容につき、アマガサに対して名誉毀損、業務妨害、または不当訴訟等を理由とした損害賠償請求訴訟の提起も視野に入れた準備にとりかかっている、とも明らかにした。


■今後の見通し
クルーズは、今後、訴状の正式な送達を受けた場合には、訴状の内容を精査したうえ、適切に対処していくとし、訴訟手続の中で同社の見解の正当性を明らかにするとともに、直ちに反訴の手続きを行う考え。

なお、アマガサの公表内容による訴額によれば、本件訴訟による同社の業績に与える影響は軽微となる。


■訴訟の概要
裁判所 :東京地方裁判所
原 告 :アマガサ
被 告 :クルーズ、CROOZ SHOPLIST 、CROOZ EC Partners 
訴訟提起日:2020年9月3日
訴訟内容 :損害賠償請求
請求額 :約9400万円
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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