独立系調査機関のティー・アイ・ダヴリュ(TIW)は、1月27日付のレポートで、ニフティ<3828>のレーティングについて、「2+(Neutral Plus)」の継続とした。
会社側が発表した第3四半期累計の業績は、3.1%増収、2.1倍営業増益と好調だった。通期の業績予想も増額修正。クラウド型サービスで利益率の高い「ニフティクラウド」が押しあげた、としている。
TIWでは、2011年3月通期の業績予想について、会社計画と同じ営業利益37億円(32%増)に設定。足元の進捗から上ブレ余地はあると考えられるが、会社側は、ブロードバンド会員の獲得費用の積み増しを行うため、会社計画に沿った着地になると見ている模様。
2012年3月期は、「ニフティクラウド」の寄与で、営業利益50億円達成がみえてきたが、クラウドサービスの競争が激化しつつあり、会社側は先行きを楽観視していないという。本決算説明開示に、2013年3月期以降の増収増益路線を示せるかどうかがポイントであると指摘している。
なお、株価については、ROEの水準や同セクターに比べて株価水準が低い位置にあることや、2012年3月期も増収増益が見込めることから、上値余地を有すると見ている、とのこと。