オルトプラス、20年9月期は営業損失は2.9億円と9.2億円から大きく縮小　『ヒプマイARB』やモブキャスト＆アクセルMから取得したタイトルが貢献

オルトプラス<3672>は、この日(11月12日)、2020年9月期の連結決算を発表し、売上高59億4900万円(前年比41.7%増)、営業損失2億9200万円(前期は9億2300万円の営業損失)、経常損失1億9800万円(前期は9億4200万円の経常損失)、最終損失1億3900万円(前期は10億7800万円の最終損失)と増収・赤字幅縮小となった。

同社では、売上高は、既存の運営タイトルが堅調に推移するとともに、新規タイトルのリリース、スポーツカテゴリーのゲームタイトルを有するゲーム会社の連結子会社化により、前期実績を上回った、としている。

 

ゲーム事業では、前の期より開発を進めていた業務資本提携先のアイディアファクトリーとの協業タイトルをはじめとする新規2タイトルをリリースするともに、モブキャストゲームスからスポーツカテゴリーのゲームタイトルを承継したOneSports(旧社名:モブキャストプラス)の子会社化により4タイトル、アクセルマークからの事業譲受により2タイトルを新たに運営タイトルに加えた。

一方で運営中のタイトルについては、きめ細かな施策実施によりユーザーの活性化をはかることで堅調に推移したが、採算性を踏まえて同社グループでの運営が困難と判断した3タイトルについては、それぞれ運営を終了、もしくは他社へ移管した。

この結果、期末における運営タイトル数は、自社パブリッシングタイトル8、運営受託タイトル4の計12タイトル(前の期比5タイトル増)となった。

ゲーム関連事業では、ゲーム資産の価値最大化を図るための各種支援サービスとして、ソーシャルゲーム会社に対する人材紹介を含めた人材マッチングサービスを提供しており、各社のニーズを踏まえながら、案件の獲得を進めてきた。

なお、オフショア開発事業では、エクストリームとの間でオフショアを利用した新規開発案件の獲得を目的とした合弁会社を設立したが、事業の選択と集中を進めるために、エクストリームに保有株式を譲渡した。引き続き案件ベースでの協力体制は継続するが、今後はゲーム事業に経営資源を集中する方針。

なお、2021年9月期の業績見通しは非開示。同社では、現時点で合理的な業績予想の算定ができないため、と説明している。