モブキャストHD、3Q(1~9月)は売上高16%増、5億円の営業赤字に 『エヴァBF』製作委員会脱退による損失に加え、新作再開発に伴う減損も計上
モブキャストホールディングス<3664>は、11月12日、2020年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、売上高52億円(前年同期比16.8%増)、営業損益5億400万円の赤字(前年同期9億800万円の赤字)、経常損益5億9700万円の赤字(同10億500万円の赤字)、最終損益3億100万円の赤字(同9億6400万円の赤字)となった。
なお、子会社トムスの株式を80%譲渡したことによる株式譲渡益10億4200万円を特別利益として計上していたが、『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』製作委員会を脱退したことによる出資金清算損に加え、新たに『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂(スピリッツ)』の再開発に伴う使用できなくなったプログラムの減損損失を計上したほか、投資有価証券評価損も計上しており、最終赤字となった(関連記事)。
各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①モバイルゲーム事業…売上高22億2600万円(前年同期比15.9%減)、営業損益3700万円の赤字(前年同期3億2000万円)
『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペス ト)~』は既存のプラットフォームに加えDMM GAMESとAmazonへと配信媒体を広げた。『モバプロ』 はプロ野球公式戦の終盤に向けた盛り上がりを捉えた施策により売上が増加した。また、グローバル市場に向けての展開は、2020年9月16日にプロデュースタイトル『sin七つの大罪』をシンガポールおよびマレ ーシアへ配信開始した。一方、『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』の出資金を償却計上した影響で負担が大きく、営業損失計上にとどまった。
②モータースポーツ事業…売上高10億8300万円、営業損益4200万円の赤字
6月26日にトムスの株式の80%を譲渡したことから同社を第2四半期連結会計期間末より連結の範囲から除外するともに持分法適用の範囲に含めている。そのため、第3四半期連結累計期間における売上高は第2四半期連結累計期間から変更がないものとなった。
③キッチン雑貨事業…売上高18億8100万円、営業損益1500万円の赤字
全国の百貨店などに出店している小売店舗の売上については、7月、8月は 新型コロナウイルス感染症拡大の第2波が訪れ再び売上低迷が懸念されたが、夏のセールなどの催し物により緊急事態宣言前のレベルに近い水準まで持ち直してきた。また、モブキャストグループ参画後より強化しているEコマース売上は、公式サイト限定商品として栗原はるみレシピによるスイーツを販売、さらにSNSへの投稿を強化したことにより売上が伸長した。加えて、レストラン事業においてのテイクアウトの導入、SNSにて来客キャンペーンなどの施策を実施した。
なお、2020年12月期通期の予想については、これまで未定としていたが、今回の第3四半期決算発表と合わせて売上高と営業利益の予想を開示しており、売上高65億5000万円(前期比2.0%減)、営業損益6億円の赤字(前期10億1600万円の赤字)の見込み。
この業績予想は、新型コロナウィルスの影響に加え、モバイルゲーム事業における新経営陣による戦略外タイトルからの撤退、コスト構造改革の断行による固定販管費の削減、また、キッチン雑貨事業におけるSNS戦略強化によるEコマース売上の増加などによる百貨店売上の不足分のカバーなどの状況をふまえたものとしている。
なお、子会社トムスの株式を80%譲渡したことによる株式譲渡益10億4200万円を特別利益として計上していたが、『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』製作委員会を脱退したことによる出資金清算損に加え、新たに『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂(スピリッツ)』の再開発に伴う使用できなくなったプログラムの減損損失を計上したほか、投資有価証券評価損も計上しており、最終赤字となった(関連記事)。
各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①モバイルゲーム事業…売上高22億2600万円(前年同期比15.9%減)、営業損益3700万円の赤字(前年同期3億2000万円)
『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペス ト)~』は既存のプラットフォームに加えDMM GAMESとAmazonへと配信媒体を広げた。『モバプロ』 はプロ野球公式戦の終盤に向けた盛り上がりを捉えた施策により売上が増加した。また、グローバル市場に向けての展開は、2020年9月16日にプロデュースタイトル『sin七つの大罪』をシンガポールおよびマレ ーシアへ配信開始した。一方、『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』の出資金を償却計上した影響で負担が大きく、営業損失計上にとどまった。
②モータースポーツ事業…売上高10億8300万円、営業損益4200万円の赤字
6月26日にトムスの株式の80%を譲渡したことから同社を第2四半期連結会計期間末より連結の範囲から除外するともに持分法適用の範囲に含めている。そのため、第3四半期連結累計期間における売上高は第2四半期連結累計期間から変更がないものとなった。
③キッチン雑貨事業…売上高18億8100万円、営業損益1500万円の赤字
全国の百貨店などに出店している小売店舗の売上については、7月、8月は 新型コロナウイルス感染症拡大の第2波が訪れ再び売上低迷が懸念されたが、夏のセールなどの催し物により緊急事態宣言前のレベルに近い水準まで持ち直してきた。また、モブキャストグループ参画後より強化しているEコマース売上は、公式サイト限定商品として栗原はるみレシピによるスイーツを販売、さらにSNSへの投稿を強化したことにより売上が伸長した。加えて、レストラン事業においてのテイクアウトの導入、SNSにて来客キャンペーンなどの施策を実施した。
なお、2020年12月期通期の予想については、これまで未定としていたが、今回の第3四半期決算発表と合わせて売上高と営業利益の予想を開示しており、売上高65億5000万円(前期比2.0%減)、営業損益6億円の赤字(前期10億1600万円の赤字)の見込み。
この業績予想は、新型コロナウィルスの影響に加え、モバイルゲーム事業における新経営陣による戦略外タイトルからの撤退、コスト構造改革の断行による固定販管費の削減、また、キッチン雑貨事業におけるSNS戦略強化によるEコマース売上の増加などによる百貨店売上の不足分のカバーなどの状況をふまえたものとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664