enish<3667>は、この日(1月29日)、2020年12月期の第4四半期(10~12月)の業績が黒字転換する見込みであることを明らかにした。売上高は前四半期比で45.3%増の12億4700万円、営業利益は1億2700万円の黒字となる見通しだという。『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』の投入効果に加えて、不採算タイトルの効率化、本社移転による賃料の減少、人員の適正化などを実施したことが奏功した。
長らく赤字が続いてきた同社だが、当サイトの集計では、黒字になるのは実に2014年7~9月以来、6年ぶりの四半期ベースの黒字となる。今後の一層の活躍を期待したい。
・売上高:12億4700万円(前四半期比45.3%増)
・営業利益:1億2700万円(前四半期は1億6400万円の損失計上)
・経常利益:1億2700万円(同1億8300万円の損失計上)
・最終利益:5600万円(同1億9300万円の損失計上)
ただ、2020年12月通期は引き続き赤字となる見通しだ。
・売上高:40億7300万円(前の期比11.3%増)
・営業損失:5億9600万円(前の期は14億5600万円の損失計上)
・経常損失:6億3500万円(前の期は14億6200万円の損失計上)
・最終損失:10億4400万円(前の期は14億6900万円の損失計上)
新規タイトルとして2020年1月に『VGAME』と『De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~』を配信するほか、2020年10月にアニメ「五等分の花嫁」初のゲームアプリ『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』を配信した。既存タイトルの一部についてはアクティブユーザーの減少による売上高の低下もあったが、新規タイトルの投入効果もあり、売上高は前事業年度と比較して増加した。
営業利益及び経常利益については、収益構造の最適化の観点でリストラクチャリングを推進し、不採算タイトルの効率化、本店移転による賃料の減少、人員の適正化等の取り組みによりコストが圧縮され、改善が図られた。リストラクチャリングに伴う特別損失の発生により、最終利益は前事業年度と比較して改善額は少ないものの、収益構造の最適化につながった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667