gumi<3903>は、第3四半期累計(2020年5月~2021年1月)の決算を発表し、売上高148億4500万円(前年同期比1.9%増)、営業利益18億5400万円(同42.9%増)、経常利益28億3700万円(同133.0%増)、最終利益15億9800万円(同272.5%増)と大幅増益を達成した。
主力のモバイルオンラインゲームで既存タイトルに加えて、『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)』が好調に推移したことが主な要因だ。
また、VR FUNDの投資先の時価上昇に伴う持分法による投資利益2億1400万円、暗号資産評価益2億5200万円を営業外収益に計上したことも経常利益を押し上げる結果となった。
・売上高:148億4500万円(前年同期比1.9%増)
・営業利益:18億5400万円(同42.9%増)
・経常利益:28億3700万円(同133.0%増)
・最終利益:15億9800万円(同272.5%増)
セグメント別の状況は以下のとおり。
■モバイルオンラインゲーム事業
売上高は147億7200万円(前年同期比1.5%増)、営業利益は20億1200万円(前年同期比16.4%増)となった。
売上高に関しては、同社既存主力タイトルである『ファントム オブ キル』、『誰ガ為のアルケミスト』、『クリスタル オブ リユニオン』及びスクウェア・エニックスとの協業タイトル『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』が堅調に推移したことに加え、スクウェア・エニックスと共同開発し2020年4月期に配信を開始した『FFBE幻影戦争』が国内外で好調に推移し、売上に大きく寄与した。営業利益に関しては、売上高の増加に加え、費用対効果を重視した効率的なプロモーションの実施により広告宣伝費が減少したことが奏功した。
■XR事業
営業損失は1億2200万円(前年同期は2億7900万円の営業損失)となった。
Tokyo XR Startups等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。
また、同社グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図ってきた。
■ブロックチェーン事業
売上高は7200万円(前年同期比270.3%増)、営業損失は3400万円(前年同期は1億5200万円の営業損失)となった。
主にgumi Cryptosで行っているコンセンサスノードの運営売上が寄与した。また、引き続きgumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供した。
なお、2021年4月通期業績予想は非開示。「当社グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、当社グループの業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、業績予想の開示をしておりません」としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903