バンナムHD、アメリカとフランス、中国子会社を再編…統合・連携強化でALL BANDAI NAMCOで一体となった取り組みを目指す

バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(8月16日)、海外子会社の再編を行う。米国BANDAI AMERICA(BAI)とBANDAI NAMCO Collectibles(BNCL)、フランスBANDAI NAMCO Holdings France(BNHFR)と BANDAI NAMCO Entertainment Europe(BNEE)、中国 BANDAI NAMCO Entertainment(SHANGHAI、BNESH)とBANDAI NAMCO Toys & Hobby(SHANGHAI、BNTSH)がそれぞれ合併する。

同社は、2022年3月期(2021年4月)のスタートを予定していた3ヵ年の次期中期計画を1年延期し、2023年3月期(2022年4月)からのスタートに変更し、あわせて、2021年4月にユニットの再編を行う予定。

これは、顧客のライフスタイルや価値観が大きく変化することが予想される中、環境変化と現中期計画の成果と課題を踏まえ、新しい時代におけるバンダイナムコの新しい戦い方となる次期中期計画を策定する必要があると判断したため、としている。

2022年3月期については、次期中期計画を策定し、戦略を推進するための事業基盤や組織体制を整備する期間と位置付けている。バンダイナムコグループが将来においても持続的な成長を継続するためには、これまで以上に各ユニットや事業が融合・連携を強化し、ALL BANDAI NAMCO で一体となって取り組むことが必要であると考えている。

今回の海外3地域での組織再編は、次期中期計画において、各地域で融合・連携を深め、より一体となって戦略を推進するための体制を構築するためのものとなるという。

それぞれの再編の要旨は以下のとおり。


□米国(効力発生日:2021年4月1日)
トイホビー事業において、マス流通向けの玩具を中心に展開を行うBAIと、ハイターゲット層向けのコレクタブルアイテムを展開するBNCLを統合することで、リソースの集約により、北米地域のトイホビー事業における IP 軸戦略の拡大をはかるとともに効率化に取り組む。


□フランス(効力発生日:2021年9月30日)
欧州大陸地域の持株会社(BNHFR)とネットワークエンターテインメント事業を行う会社(BNEE)を合併しリソースを集約することで、管理部門などの効率化と欧州大陸におけるガバナンスの強化をはかる。今後は欧州大陸地域においては、ネットワークエンターテインメント事業とトイホビー事業との連携を強化し、IP 軸戦略の拡大をはかる。


□中国(効力発生日:2022年1月1日)
中国においてネットワークエンターテインメント事業を行う会社(BNESH)とトイホビー事業を行う会社(BNTSH)を合併することで、両事業の連携を強化し、中国における IP 軸戦略の拡大をはかる。また、中国における全体最適の視点で成長に向けた投資を行う。あわせて、トイホビー事業を行う BANDAI(SHENZHEN)の販売機能を存続会社に移管し、中国における販売機能の集約と強化をはかる。
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高9900億8900万円、営業利益1164億7200万円、経常利益1280億0600万円、最終利益903億4500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
企業データを見る