コトブキヤ、21年6月期の営業益を6.6億円から8.5億円に増額…自社IPプラモや「鬼滅の刃」フィギュア貢献、アジア圏の需要も「非常に好調」

壽屋(コトブキヤ)<7809>は、2021年6月期の連結業績予想を上方修正し、売上高93億円(前回予想86億円)、営業利益8億5000万円(同6億8000万円の利益計上)、経常利益8億5000万円(同6億6000万円の利益計上)、最終利益5億9000万円(同4億5800万円の利益計上)とした。


【予想数字】
・売上高:93億円(前回予想86億円)
・営業利益:8億5000万円(同6億8000万円の利益計上)
・経常利益:8億5000万円(同6億6000万円の利益計上)
・最終利益:5億9000万円(同4億5800万円の利益計上)


【修正率】
・売上高:8.1%増
・営業利益:25.0%増
・経常利益:28.8%増
・最終利益:28.8%増


同社では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でインバウンド需要の回復が遅れているものの、「巣ごもり需要」効果や、自社IPプラモデル製品の売上が当初想定を超えるものとなっていること、また中国市場が活況でアジア圏の需要が非常に好調であり、北米市場においても想定を超える売上を上げているため、と説明している。


 
■第3四半期決算

第3四半期累計(20年7月~21年3月)の決算は、売上高68億0200万円(前年同期比35.3%増)、営業利益7億6800万円(前年同期は9700万円の損失計上)、経常利益7億8200万円(前年同期は1億1900万円の損失計上)、最終利益5億3700万円(前年同期は9800万円の損失計上)と大幅増収・黒字転換に成功した。


・売上高:68億0200万円(前年同期比35.3%増)
・営業利益:7億6800万円(前年同期は9700万円の損失計上)
・経常利益:7億8200万円(前年同期は1億1900万円の損失計上)
・最終利益:5億3700万円(前年同期は9800万円の損失計上)


卸売販売については、国内市場では、新規自社IP「創彩少女庭園」より「結城まどか」や、「フレームアームズ・ガール マガツキ」、「メガミデバイス」シリーズより「BULLET KNIGHTS エクスキューショナー」と「BULLET KNIGHTS エクソシスト」を発売し、プラモデルの売上に貢献した。プラモデル関連製品である「モデリング・サポート・グッズ」等も堅調だった。

また、TVアニメ「とある科学の超電磁砲T」より「坂美琴ゲコ太まみれver.」を2021年2月に発売したほか、「鬼滅の刃」関連アイテムなどフィギュアの売上も好調だった。海外市場の北米地域では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が依然続くものの、フィギュア製品、プラモデル製品ともに売上は堅調な推移をみせた。

アジア地域では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は限定的にとどまり、プロモーション活動を行うと共に、販売チャネル拡大を推進した結果、フィギュア製品の売上が好調だった。また、国内と同様に「フレームアームズ・ガール」シリーズを中心に「メガミデバイス」などの自社IPのプラモデル製品も好調な結果となった。

直営店舗による小売販売については、「にじさんじ」関連商品が好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症に起因するインバウンド需要減少を主な要因とした来店客数の大幅な減少により、売上は伸び悩んだ。

店舗運営では、引き続き新型コロナウイルス感染拡大予防のため、定期的な換気や消毒、レジ前に飛散防止シートの設置など行い、衛生管理やスタッフの健康管理を徹底した。ECサイトによる通信販売では、巣ごもり需要と他社との差別化として直営店舗限定商品や特典の開発を積極的に推進したことにより、売上は好調に推移した。
株式会社壽屋(コトブキヤ)
https://company.kotobukiya.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社壽屋(コトブキヤ)
設立
1953年1月
代表者
代表取締役社長 清水 一行
決算期
6月
直近業績
売上高142億9200万円、営業利益23億3700万円、経常利益23億3200万円、最終利益16億2100万円(2022年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
7809
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