ブシロード<7803>が手掛けるオリジナルTCG『カードファイト!! ヴァンガード』はことし10周年を迎え、新シリーズ展開として『カードファイト!! ヴァンガード overDress』がスタートした。
一方で、前シリーズにまつわる展開も積極的に行っており、6月6日からは初代主人公・先導(せんどう)アイチの誕生日を記念し、プロジェクト全体でさまざまなキャンペーンが実施される予定だ。
そこで今回は『ヴァンガード』プロジェクトの企画立案者であるブシロードの木谷高明氏に、共に歩んできた先導アイチへの思い、そして今後の展望についても語ってもらった。
一方で、前シリーズにまつわる展開も積極的に行っており、6月6日からは初代主人公・先導(せんどう)アイチの誕生日を記念し、プロジェクト全体でさまざまなキャンペーンが実施される予定だ。
そこで今回は『ヴァンガード』プロジェクトの企画立案者であるブシロードの木谷高明氏に、共に歩んできた先導アイチへの思い、そして今後の展望についても語ってもらった。
6月6日は先導アイチの誕生日です。僕の誕生日と同じですが、僕が決めたものではなく後で同じことに気付いてびっくりしました(笑)。原作の伊藤彰先生が付けたらしいのですが、本当の理由はまだ聞けていないので、いつか聞いてみたいなと思っています。
先導アイチは伊藤先生が生み出した、最高のキャラクターだと思っています。アイチを見ると、企画を立ち上げて最初に行った熱海合宿が鮮明に思い出されます。
伊藤先生とは取引先の紹介でつないでもらったんですが、初対面から熱意を感じ取れて、ではすぐに新規オリジナルTCG開発のための合宿をやりましょう! という話になりました。その合宿で、僕は初めてアイチと出会ったんです。
伊藤先生が熱海に持ってきてくれたイラストを見て、率直に「これはいい!」と感じました。感覚的な話ですが、伊藤先生の情熱がイラストからも伝わってきたんです。こちらから注文することも少なくて、僕らは伊藤先生の持つイマジネーションをどうやってカードゲームやアニメに表現していくかに注力するかだけだな、と思いましたね。
漫画やアニメを見たとき、はじめはアイチの性格が気弱すぎるかな? とも思いました。ここまで気弱な子はホビー作品の主人公としてめずらしいなと。だけどアイチがカードファイトを通じて仲間を増やしながら精神的にも成長していく姿は、まさに少年の成長物語ですよね。
その上にアニメでは代永翼さんの演技やスタッフの演出があったり、漫画ではアニメとはまた違った伊藤先生の表現があったり……みんなで“先導アイチ”という、トレーディングカードゲームの新しい主人公像を作り出してくれたんだと思います。
アイチにはたくさんの仲間・ライバルができましたが、櫂トシキと雀ヶ森レンの2人はやはり印象深いです。アイチと櫂の関係性こそが『ヴァンガード』の物語すべての原点だと思いますし、レンはアイチたちと対峙する“美しいライバル”として活躍してくれています。
そういえばアイチはレンの影響で“闇アイチ”にもなりましたね。立ち上げ当時から関わっているカードスタッフに聞くと、アニメで“闇アイチ”が登場したころから「カード商品の売上が目に見えて上がり出して、ヴァンガードが作品として評価されたのが現場でも実感できた」と言っていました。詳しくはネタバレになるので、ぜひ配信サイトで第1期の第1話からアニメを見てほしいです(笑)。
アイチは僕たちに縁をたくさんつないでくれました。伊藤先生、公式イメージキャラクターを今も務めていただいているDAIGOさん、JAM Projectさんをはじめテーマソングを提供してくれた方々、ヴァンガードを取り扱ってくれているカードショップ・販売店さん、そして『ヴァンガード』にこれまで関わってくれたすべてのスタッフ・キャストと、遊んでくださるユーザーのみなさん。
『ヴァンガード』が10周年を迎えることができたのは、僕たちにたくさん縁をつないでくれたアイチの存在があってこそなので、感謝をしています。
今は10周年を機に新シリーズの『カードファイト!! ヴァンガード overDress』になって、近導ユウユたち新しい主人公が頑張ってくれています。ではアイチ、そしてアイチたちはもうお役御免か、というわけではもちろんなく、今後も『ヴァンガード』を支えてくれます。
今もスマホアプリの『ヴァンガード ZERO』ではアイチの物語が追体験できますし、櫂も「月刊ブシロード」のコミック『カードファイト!! ヴァンガード ターナバウト』で頑張っていますしね。ユーザーのみなさんの声があってこそ、彼らの活躍の場所もさらに広がっていくと思いますので、これからもアイチ、そしてアイチたちの活躍を、どうか見守ってください。
■『ヴァンガード ZERO』
©bushiroad All Rights Reserved.
©ヴァンガードプロジェクト
©Akira ITOU/Naoyuki Kageyama ©bushiroad All Rights Reserved. ©BUSHIROAD MEDIA
©Project Vanguard2018
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803