【ゲーム株概況(6/11)】みずほ目標株価引き上げのカプコン続伸 フロムソフト新作発表KADOKAWAが年初来高値 好決算アイモバイルS高
6月11日の東京株式市場では、日経平均株価は小反落となった。前日比で9.83円安の2万8948.73円で取引を終えた。前日の米国株高を受けて前場は値がさハイテク株を中心に買われたものの、後場に入ると、FOMCなど翌週に控えた重要イベントへの意識やSQ通過後と週末ということもあり、積極的にポジションを取る動きに乏しく、様子見ムードが広がり、前日終値付近でのもみ合いに終止した。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ていくと、カプコン<9697>が続伸。みずほ証券がレーティング「買い」の継続とし、目標株価を3900円から4000円に引き上げたと観測されている。コーエーテクモHD<3635>やバンナムHD<7832>、スクエニHD<9684>、コナミHD<9766>も高い。明日から開催される「E3」への思惑も底流にあるようだ。
KADOKAWA<9468>が年初来高値を更新した。この日、グループ会社のフロム・ソフトウェアは、この日(6月11日)、バンダイナムコエンターテインメントと共同開発する新作アクションRPG『ELDEN RING(エルデンリング)』を2022年1月21日に発売すると発表した。グループのゲーム事業は拡大が続いているが、さらなる伸びが期待されているもよう(関連記事)。
このほか、アイモバイル<6535>がストップ高となり、年初来高値を更新した。6月10日、第3四半期累計(2020年8月~4月)の連結決算を発表しており、売上高141億9600万円(前年同期比18.2%増)、営業利益29億9800万円(同49.9%増)と大幅増収増益を達成。ふるさと納税事業「ふるなび」の寄付受付件数が2倍と高成長を維持したことに加え、「パズルde懸賞」シリーズのアプリ運営も貢献したとのこと(関連記事)。
他方、昨日、新規上場を果たした2社は反落。テンダ<4198>は前日比で670円安(12.2%安)の4830円、ワンダープラネット<4199>は200円安(4.2%安)の4615円で取引を終えた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697
会社情報
- 会社名
- 株式会社テンダ
- 設立
- 1995年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 取締役会議長 小林 謙/代表取締役社長CEO 薗部 晃
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高51億7500万円、営業利益5億4500万円、経常利益5億4700万円、最終利益3億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4198
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- アイモバイル