ドリコム<3793>が2月3日に発表した第3四半期(4-12月期)の連結業績は、売上高21億8400万円(前年同期比30.8%増)、経常利益6000万円(同62.0%減)、四半期純損失2200万円(前年同期5400万円の黒字)だった。
同社では、携帯電話コンテンツ事業が堅調に推移したものの、ソーシャルゲーム事業についてはゲームのクオリティ向上等を重視したため、サービス提供の開始が遅れた結果、売り上げが当初計画を下回った、としている。エンタメウェブ事業の売上高は14億7100万円(前年同期比63.2%増)、セグメント利益2300万円(同86.2%減)。
他方、マーケティングソリューションについては、法人の投資抑制が続いており、事業としては低調だったようだ。売上高7億1300万円(同7.2%減)、セグメント利益3900万円(同951.9%増)だった。
■3月通期予想を下方修正
3月通期の業績予想を下方修正し、売上高29億円(前回予想34億4000万円)、経常利益8000万円(同2億8000万円)、当期純利益ゼロ(同2億0800万円)とした。前期との比較は、売上高22.6%増、経常利益61.1%減となる。
修正の理由について、第3四半期前半に予定していた複数のソーシャルゲームの提供時期が後ろ倒しになったことをあげている。さらに、ユーザー獲得に対する投資の必要性が高まっていることから、提供するタイトルについて選択と集中を随時行い、注力タイトルについては広告宣伝費を積極的に投下し始めたという。ランキング上位に入るなど結果が出てきているものの、収益寄与がずれ込む見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793