IMAGICA GROUP、22年3月期の経常益を13億円から20億円に上方修正 米国中小企業向け融資の債務免除で 構造改革で収益改善進む
IMAGICA GROUP<6879>は、2022年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高750億円(前回予想と変わらず、営業利益15億円(同変わらず)、経常利益20億円(同13億円の利益計上)、最終利益20億円(同8億円の利益計上)とした。経常利益を53.8%増、最終利益を150.0%増引き上げた。
【予想数字】
・売上高:750億円(前回予想と変わらず)
・営業利益:15億円(同変わらず)
・経常利益:20億円(同13億円の利益計上)
・最終利益:20億円(同8億円の利益計上)
連結子会社であるPixelogic Holdingsが2020年に新型コロナウイルス感染症拡大により影響を受けた米国中小企業向け融資である「給与保護プログラム(Paycheck Protection Program、通称PPP)」を活用した融資を受けていた。この融資について、債務を免除する通知を受けたことで、6億4000万円の営業外収益(助成金収入)を計上するため。
同時に発表した第1四半期(21年4~6月)の決算は、売上高154億1400万円(前四半期比8.5%減)、営業損失2億5500万円(前四半期は18億6800万円の損失計上)、経常損失2億8500万円(同19億4200万円の損失計上)、最終利益4億9900万円(同12億1300万円の損失計上)だった。
・売上高:154億1400万円(同8.5%減)
・営業損失:2億5500万円(同18億6800万円の損失計上)
・経常損失:2億8500万円(同19億4200万円の損失計上)
・最終利益:4億9900万円(同12億1300万円の損失計上)
「収益認識に関する会計基準」の適用と米国子会社SDI Media Groupの株式売却で売上は減少したものの、構造改革の実施で収益性が大きく改善した。最終利益が黒字となったが、SDI Media Groupに加えて、AOI TYO Holdings<3975>の株式の売却益を特別利益として計上したため。
会社情報
- 会社名
- 株式会社IMAGICA GROUP
- 設立
- 1935年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6879