ミクシィ<2121>の第1四半期(2021年4月~6月)の連結決算は、売上高293億6000万円(前年同期比3.4%減)、営業利益74億6000万円(同19.4%減)、経常利益73億3400万円(同17.9%減)、最終利益49億2300万円(同17.7%減)と減収・2ケタの減益で着地した。主力タイトルである『モンスターストライク』の売上が低下したことが主な要因だった。同社は、『モンスターストライク』が収益を稼ぎつつ、チャリロトとTIPSTARを中心とするスポーツ事業を収益事業にすべく投資を行っている。
・売上高:293億6000万円(同3.4%減)
・営業利益:74億6000万円(同19.4%減)
・経常利益:73億3400万円(同17.9%減)
・最終利益:49億2300万円(同17.7%減)
■デジタルエンターテインメント
・売上高:225億9600万円(同13.1%減)
・営業利益:105億8600万円(同15.1%減)
デジタルエンターテインメントは減収減益となったが、『モンスターストライク』が売上減が響いた。前年同期は、その前の四半期に行った『鬼滅の刃』コラボの余韻でアクティブユーザーが高水準に推移していたが、今期はその影響がなかったという。『呪術廻戦』や『ラブライブ!サンシャイン!!』などとのコラボを開催し、計画通りの収益だったとのこと。
その一方で、『コトダマン』が増収となった。配信開始3周年を記念して「魔法少女まどか☆マギカ」や「SHAMAN KING」「進撃の巨人」「るろうに剣心」とのコラボを積極展開したほか、「マンスリープレミアムパス」などのアップデートが好評だった、としている。
■スポーツ
・売上高:40億4700万円(同69.8%増)
・営業損失:6億8100万円(同10億2000万円の損失)
注力中のスポーツ事業は、売上が大きく伸び、赤字が縮小した。チャリ・ロトの売上が伸びたことに加えて、2020年6月30日にローンチしたTIPSTARの売上が寄与したことが主な要因だった。
チャリロトのGMV(グロス・マーチャンツ・ボリューム=流通取引総額)はインターネット販売の伸長と、マーケティング施策の効果で増加した。TIPSTARは、マーケティング施策を控えたことで前四半期比では横ばいだった。
TIPSTARについては、さらなる機能改修が完了した段階でマーケティングを加速する方針。第1四半期に比べてもう一段赤字を踏み込んで、売上の成長をつくっていくとのこと。
■ライフスタイル
・売上高:17億2200万円(同76.3%増)
・営業利益:1億5900万円(同3億0600万円の損失)
大幅増収・黒字転換となった。SNS「mixi」における一時的な売上2億円が計上されたほか、「家族アルバム みてね」とminimoの売上が伸びた。「みてね」は母の日・父の日のギフトが定着し、売上は前年同期を大幅に上回った。みてねのアセットを活かした「写真を使った贈り物」に注力し、オリジナルギフトを多数準備したという。
■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高1150億円~1200億円(前期比変わらず~同0.6%増)、営業利益120億円~150億円(同47.7%減~同34.6%減)、経常利益120億円~150億円(同47.9%減~同34.8%減)、最終利益85億円~100億円(同45.8%減~同36.3%減)を見込む。
・売上高:1150億円~1200億円(同変わらず~同0.6%増)
・営業利益:120億円~150億円(同47.7%減~同34.6%減)
・経常利益:120億円~150億円(同47.9%減~同34.8%減)
・最終利益:85億円~100億円(同45.8%減~同36.3%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121