カプコン<9697>の第1四半期(21年4~6月)の連結決算を発表し、売上高484億2300万円(前四半期比104.1%増)、営業利益236億0400万円(同120.4%増)、経常利益238億9900万円(同125.0%増)、最終利益173億4000万円(同121.9%増)と大幅増収増益を達成した。主力のゲーム事業を展開するデジタルコンテンツ事業が引き続き好調だった。説明にあたった取締役専務執行役員最高財務責任者の野村 謙吉氏(写真)は、「通期の売上高1000億円、営業利益420億円の達成に向けて順調なスタートが切れた」と総括した。
・売上高:484億2300万円(同104.1%増)
・営業利益:236億0400万円(同120.4%増)
・経常利益:238億9900万円(同125.0%増)
・最終利益:173億4000万円(同121.9%増)
同社では、グローバルでの販売本数=ユーザーの拡大に取り組んでおり、第1四半期ではデジタルコンテンツ事業の販売本数が1330万本となり、前年同期に比べて410万本を大きく伸ばした。
販売したタイトルが299、販売地域・国は199と前年同期に比べて若干増加したとのこと。ダウンロード販売などデジタル販売を強化しており、カプコンのゲームが「全世界に行き渡るようになっている」。
増加した410万本のうち、新作タイトルと過年度発売タイトルに分けると、新作タイトルが190万本の増加、過年度発売タイトルで220万本の増加となり、「両者でバランス良く増やすことができた」という。
新作の増加要因は、5月に発売した『バイオハザード ヴィレッジ』が全世界で450万本を記録するなど好調だったことが主な要因。過年度発売タイトルについては、『モンスターハンターライズ』などが販売本数を伸ばした。
過年度発売タイトルのリピート販売の増加は、営業利益をさらに大きく押し上げた。営業利益率は前年同期48.2%から48.7%に上昇した。
ただ、デジタル販売の比率は68%と前年同期に比べてわずかに低下した。この四半期のリピート販売のうち『モンスターハンターライズ』が好調だったが、人気の中心となった国内ユーザーがパッケージ販売を好んで買ったためで、あくまで一時的な要因と考えているという。
また、アミューズメント事業は終始均衡まで回復。昨年は新型コロナによる緊急事態宣言の影響で店舗を休業し赤字を計上したが、休業日数が減ったことで収益が回復してきた。
続く2022年3月通期は、売上高1000億円(前期比4.9%増)、営業利益420億円(同21.4%増)、経常利益420億円(同20.5%増)、最終利益300億円(同20.4%増)を見込む。
・売上高:1000億円(同4.9%増)
・営業利益:420億円(同21.4%増)
・経常利益:420億円(同20.5%増)
・最終利益:300億円(同20.4%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697