オルトプラス、NHN テコラスと共同で「ゲーム運営コスト最適化サービス」を提供　高騰するスマホゲームの開発・運用コストの圧縮を支援

オルトプラス<3672>とNHN テコラスは、本日（9月8日）、高騰するスマートフォンゲームの開発コストや運用コストを圧縮することを目的としたゲーム運営支援サービス「ゲーム運営コスト最適化サービス」を9月より共同で提供することを発表した。

本サービスは、オルトプラスが保有するゲームの運営ノウハウ、ニアショア/オフショアを活用したロー コスト運用体制の構築による人件費の削減と、NHN テコラスが提供するアマゾンウェブサービス（以下、AWS）を活用したサーバ費用の最適化サービスや、NHNグループが保有するゲーム運営において必要となる各種運営ツールのmBaas（mobile backend as a Service）提供によるインフラコストの削減をパッケージ化することで実現した。

本サービスの提供開始に先立ち、試験的にオルトプラスが保有するスマートフォンゲームに適用したところ、複数のゲームでコスト削減に成功した。その一例としては、25人月体制の運営ゲームを大きな減衰なく、平均12.5人月体制にスリム化し、さらにサーバの見直しを行ったことで、適用前と比較して平均66%のコスト削減を実現した。それらの検証結果から、本サービスは運営スタッフの数が多く高コストの運営体制となっているゲームや、サーバの構成が肥大化してしまったゲーム、長期運営により収支バランスが悪化したゲームには、特に高い効果を発揮できると考えているという。

なお、本サービスに加え、オルトプラスとNHN テコラスがこれまでに培ったノウハウと資産により、新規ゲームの開発から運営まで、幅広いフェーズで必要な支援を提供する「開発運営サービス」、ゲームタイトル／ゲーム運営権を買い取り、運営を継 続する「セカンダリー／運営移管サービス」も同時に提供を開始する。

【協業背景と目的】
国内ゲーム市場をけん引しているスマートフォンゲーム市場は、コロナ禍においても巣ごもり需要等の高まりから1日のゲー ムプレイ時間が増えるなど、堅調に成長している。その半面、ゲーム開発の現場では競争の激化、コンテンツのリッチ化による制作、開発工数の増加などにより人材不足の課題も依然として残っており、そうした背景からゲーム運営委託による運営そのもののアウトソーシングや、既存運営ゲームを 売却することでクローズすることなく新規ゲームの制作に人員を割り当てることができるゲームセカンダリー市場もゲーム市場の成長と合わせて拡大している。

オルトプラスは、自社で数々のゲームを手掛けるだけでなく、そのノウハウを活かし、運営委託ニーズやセカンダリーニーズに応える幅広いソリューションを展開してきた。今回の業務提携により、そのソリューションにNHN テコラスが提供するAWSを活用したサーバ費用の最適化やNHNグ ループが保有するゲーム運営において必要となる各種運営ツールを加え、「ゲーム運営コスト最適化サービス」として新たに提供することで、多くのスマートフォンゲーム運営会社の利益の最大化とゲーム運営の効率化を支援できると考えているという。

【サービスラインアップ】
・ゲーム運営コスト最適化サービス
現行環境の費用削減ポテンシャルを調査するアセスメントサービスから、稼働中タイトルのAWSへのマイグレーション、移行後の最適化など、ゲームサーバに関する課題の個別解決から運用そのものの代行まで、幅広く支援する。NHNグループ が保有するスマートフォンゲームの運営に必要なログイン／認証、課金／決済、指標／統計分析、セキュリティ、メンテナンス機構などのバックエンド機能をクラウド上から提供するmBaaS「Gamebase」の提供など、ゲーム運営会社におけるITインフラコストに関する課題を解決する。

・開発運営サービス
新規スマートフォンゲームの開発から運営まで、幅広いフェーズで必要な支援を提供する。ゲームの共同運営によるコスト削減、受託モデルでの開発／運営支援、オフショアやニアショアを活用したコスト削減、サーバ 環境のAWSへのマイグレーションや構成の見直しなどによって削減したコストを原資とした、各種支援メニューを提案する。

・セカンダリー／運営移管サービス
オルトプラスがゲームタイトル／運営権を買い取り、運営を継続するサービス。パブリッシングの変更課題など、さまざまな ケースに対しても柔軟な対応が可能。