【決算プレビュー】IGポート、第1四半期決算を10月14日に発表 アニメ制作の受注好調だが長期化と外注費高騰で粗利率の低下を想定

IGポート<3791>は、2022年5月期の第1四半期(21年6~8月)の決算を10月14日に発表する予定だ。同社は、5月通期の見通しのみ開示しており、売上高108億円(前の期比8.7%増)、営業利益1億0300万円(同85.0%減)、経常利益1億3500万円(同81.8%減)、最終損失3200万円(前の期は5億8200万円の利益)を見込む。

・売上高:108億円(同8.7%増)
・営業利益:1億0300万円(同85.0%減)
・経常利益:1億3500万円(同81.8%減)
・最終損失:3200万円(同5億8200万円の利益)

今後の見通しについては、映像ソフトの販売が低下傾向にある中、海外を含めた配信市場が大きく伸長している。また、映像制作の受注金額も伸長傾向にあるが、優秀なクリエーターの確保に関わるコストは高騰しており、経営環境は楽観できる状況ではない。

このような状況の中、次期(2022年5月期)の連結業績見通しについて、同社グループでは映像制作事業では、「銀河英雄伝説 Die Neue These」「攻殻機動隊 SAC_2045」「海賊王女」「VAMPIRE IN THE GARDEN」等を制作していく。

出版事業では、「魔法使いの嫁」「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」、テレビアニメ化が決定している「迷宮ブラックカンパニー」等のコミック単行本を刊行していく予定。

版権事業では、「攻殻機動隊」「GREAT PRETENDER」「Vivy -Fluorite Eye's Song-」等のシリーズタイトルの貢献を見込んでいる。

次期は映像制作事業の受注は好調であるものの、制作期間の長期化及び外注費の高騰の影響により、映像制作事業の粗利率の低下が見込まれる。引き続き制作スケジュールの効率化、また、受注額を上げるなどの交渉を粘り強く行っていく。

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