セガサミーホールディングス<6460>が2月4日に発表した第3四半期累計(4-12月期)の連結業績は、売上高3101億0300万円(前年同期比8.7%増)、経常利益623億3400万円(同125.6%増)、四半期純利益368億2100万円(同117.3%増)となった。
主力の遊技機事業での販売が好調だったことに加え、アミューズメント機器やコンシューマ事業での収益性の改善が奏功したようだ。セグメント別の状況は以下のとおり。
主力の遊技機事業で、パチンコ遊技機の「ぱちんこCR獣王」や「デジタンCR逃亡者おりん」「デジタンCRハクション大魔王あくび娘」の販売が好調に推移したことに加え、パチスロ遊技機でも「俺の空~蒼き正義魂~」が好調だった、としている。
さらにアミューズメント機器では、「ボーダーブレイク」や「初音ミク Project DIVA Arcade」など、施設運営者とレベニューシェアを行うタイトルの配分収益が好調だった。
コンシューマ事業では、海外ゲーム市場の低迷の影響で、ゲームソフト販売本数は前年比18.5%減の1363万本にとどまったが、玩具の「爆丸」や、携帯電話・PC向けコンテンツ事業「サミー777タウン」が堅調に推移したという。
なお、主要なゲームタイトルの販売本数は、「Sonic Colors」が185万本、「VANQUISH」が82万本、「Football Manager 2011」が69万本だった。
■3月通期の見通し-ソーシャルゲームを本格的に開始ー
3月通期は、売上高4100億円(前期比6.6%増)、経常利益640億円(同78.1%増)、当期純利益375億円(同85.0%増)を見込む。業績予想については従来からは変更なし。
遊技機事業のパチンコ遊技機では、サミーブランド「ぱちんこCR北斗の拳百裂(ケンシロウ)」など複数の戦略タイトルの販売を計画する。アミューズメント機器事業では、「頭文字D ARCADE STAGE 6 AA」など、人気タイトルのCVTキットを販売するほか、レベニューシェアタイトルからの安定的な収益獲得が期待できる、としている。
また、家庭用ゲームソフトでは、海外市場向けでは「SHOGUN 2: Total War」、国内市場では「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」、「龍が如く OF THEEND」など、複数の主力タイトルの販売を計画。さらに、SNS・スマートフォン向けの展開も本格的に開始する。