ワンダープラネット、21年8月期決算は売上高4.4%増、営業益21.7%減に 主力の『ジャンプチ』が伸び悩む 今期は4Qに新作をリリース予定
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ワンダープラネット<4199>は、10月13日、2021年8月期通期の連結決算を発表、主力タイトルの『クラッシュフィーバー』の日本版の落ち込みに加え、同じく主力の『ジャンプチ ヒーローズ』の伸びが想定を下回ったこともあり、営業減益を計上した。
なお、最終利益が膨らんでいるのは、会社分類変更による法人税等調整額の計上で、一部税負担の調整があったためとなる。
売上高35億8500万円(前々期比4.4%増)
営業利益2億6000万円(同21.7%減)
経常利益2億6100万円(同21.4%減)
最終利益8億2500万円(同268.1%増)エンターテインメントサービス事業では、オリジナルタイトル『クラッシュフィーバー』のユーザー満足度向上に努め、日本国内のみでなく同タイトルの繁体字版、英語版による海外展開も推進し、中長期的な運営に取組んだ。全世界のダウンロード数は1300万を突破し、ユーザー数は引き続き安定的な推移となったが、6周年イベントの反動減がみられ、想定通りの効果が得られない状況があった。
また、LINEとの協業タイトル『ジャンプチ ヒーローズ』も、日本版および繁体字版を配信しており、全世界のダウンロード数は1,700万を突破しているものの、下半期以降、ユーザー獲得が想定通りに得られていない推移が続いた。
さらに、2020年9月にはサムザップとの協業タイトル『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ繁体字版』の配信を開始し、ダウンロード数は100万を突破したもののユーザー数は減少傾向が続いた。
■2022年8月期予想はレンジ予想で開示
なお、2022年8月期の業績見通しについては、同社が属する業界の変化が大きく競合他社も多く存在すること、新規タイトルのリリース時期や業績動向を踏まえた合理的な数値の算定が困難であることから、通期業績予想をレンジ形式で開示している。売上高42億~48億円
営業利益2億円の赤字~2億円の黒字
経常利益2億円の赤字~2億円の黒字
最終利益1億3000万円の赤字~1億3000万円の黒字なお、新作は名古屋スタジオと東京スタジオが共同で開発中のタイトルのリリースを第4四半期に予定しているという。
会社情報
- 会社名
- ワンダープラネット株式会社
- 設立
- 2012年9月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 常川 友樹
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高24億4900万円、営業利益1億2100万円、経常利益1億1300万円、最終利益9200万円(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4199