アイフリークモバイル、UUUM子会社と提携 NFTを利用したデジタル販売を強化、YouTuberとのコラボコンテンツも視野に



アイフリーク モバイル<3845>は、10月13日、UUUM<3990>の100%子会社でありNFTプラットフォーム事業を展開するFOROと戦略的業務提携契約を発表した。

今回の提携はFOROが提供する、次世代ブロックチェーン技術を活用したデジタルトレーディングカードのNFTマーケットプレイス「HABET(ハビット)」との取り組みに関してのもの。詳細は以下の通り。

1.戦略的業務提携契約締結の理由
インターネットの普及や情報端末の一般化によって、現在は多くの人がさまざまなデジタルコンテンツの閲覧や制作を気軽に楽しむことができるようになった。一方で、デジタルデータの特
性上、コピーや複製、クリエイターへの権利課題といった問題も顕在化している。

NFTは Non Fungible Token(代替不可能なトークン)の略称で、対象の所有情報や取引履歴などの識別情報をブロックチェーンに記録し、改竄不能にする技術。したがって、従来のデジタルコンテンツとは異なり、デジタルデータでありながら唯一性・希少性を持たせることができるという特徴を有しており、NFTはデジタル資産管理の新しい手法として近年注目を集めている。

有形物だけでなく、無形物であるデジタルデータでも所有の証明ができるNFTは、今後も幅広い分野に広がっていくことが予想される。

アイフリーク モバイルグループは、創業以来、多くの個人クリエイターとともに、キャラクター、スタンプや壁紙、デジタル絵本などさまざまなデジタルコンテンツの制作・配信に携わってきた10 年以上の運用実績があり、約1万人に登録されているクリエイター支援プラットフォーム「CREPOS(クリポス)」では、クリエイターがより活躍でき、デジタルコンテンツの価値が向上する機会を日々模索している。

そのような中で、デジタル作品の価値を従来にない形で証明でき、今後ますます利用の拡大が予想するNFTを活用することが、クリエイター作品の新たな価値創造の機会提供に寄与し、同時に、同社が保有する約 20 万点のデジタル資産の活用につながると期待し、今回の提携に至った。

提携先のFOROは、2021年6月にUUUMの100%子会社として設立され、NFTマーケットプレイス「HABET」の運営を行っている。HABETでは人物やキャラクター、アート作品等のデジタルトレーディングカードの形でNFTを発行・売買・閲覧することができ、カードは画像だけでなく映像や音声といった情報も付加して楽しむことができる。

企業や団体のみならず個人がメディアやクリエイター、インフルエンサーとなり、コンテンツを発信するようになった現代において、FOROはスピード感をもって個人発信のコンテンツが活性化する場を提供している。

YouTuber やインフルエンサーといった個人のクリエイターからの出品・売買実績があり、クリエイターとの親和性の高いマーケットプレイス。このたびの提携により、CREPOSクリエイターへの作品発表・認知拡大の機会提供や、HABETを通した良質なコンテンツの提供だけでなく、同社とFOROそれぞれのデジタルコンテンツに関するノウハウや運用実績を活かしたNFTコンテンツの開発にも取り組む。

2.戦略的業務提携の内容
同社グループとFOROは、以下の内容について戦略的業務提携を推進していく。

①CREPOSクリエイターへのNFT販売支援
CREPOSクリエイターによる良質な作品をHABETに提供するとともに、CREPOSクリエイターに対してHABETへの出品案内や支援を行う。

②オリジナルキャラクターやIPコンテンツを活用した新たなNFTコンテンツの開発及び販売
同社グループのオリジナルキャラクターや、同社・他社のIPコンテンツなどを活用した新たなNFTコンテンツを開発し、HABETを通して販売する。

③新たなNFTコンテンツの共同開発及び販売
FOROと同社グループそれぞれの強みを活かし、新たなNFTコンテンツを両社共同で開発、販売する予定。第一弾として、UUUM(FOROの親会社)に所属するYouTube クリエイターとのコラボコンテンツの開発・販売を検討している。