サイバーエージェントのAI Lab、「デジタルヒューマン研究センター」を新設…技術顧問に早稲田大学 理工学院教授の森島繁生氏が就任

サイバーエージェント<4751>は、AI技術の研究開発組織「AI Lab」において、深層学習に基づいた写実的な人体表現の生成実現を目的に、CG研究専門組織「デジタルヒューマン研究センター」を2021年10月に新設し、技術顧問に早稲田大学 理工学院教授の森島繁生氏が就任したことを発表した。

<以下、プレスリリース>

昨今、人間と同じ姿で人の動きを再現するCGアバターであるデジタルヒューマンは世界中で活用されており、人間本来の活動に加え、新たな表現を可能にする手段として注目されています。

コロナ禍において加速したオンライン化とともに、広告やエンタメのみならず接客・教育現場など様々な分野においてもデジタルヒューマンの需要が高まっており、制作スピードと品質の向上を目指すことで、活用の場を迅速に拡大することが期待されています。

当社はこれまでも、フォトグラメトリー技術やCG制作を強みとする「株式会社CyberHuman Productions」を設立し、著名人の公式3DCGモデルを制作・デジタル空間上での芸能人の活動をサポートするサービス「デジタルツインレーベル」を提供するなど、CG技術を活用したサービスの提供に取り組んでまいりました。

また、サービスの根幹となるコア技術においては、「AI Lab」で深層学習を用いた3DCGモデル生成の研究をすすめており、1枚の画像からCG制作に適した3DCGモデルを生成する研究や、これを実現するための高機能な独自の3D Morphable Modelを構築するなど、積極的な学術貢献を行ってまいりました。

■人間が稼働をすることなく、 デジタルヒューマンが様々な場面で活躍できる世界の実現へ

このたび、深層学習に基づいたさらなる「写実的な人体表現」の生成実現に向け、新たに「AI Lab」において、CGに特化した研究組織として「デジタルヒューマン研究センター」を新設いたします。

深層学習によってモデリングやライティングのみならず、モーションやエフェクトまで幅広く研究対象を広げることで、制作スピードの向上を目指すとともに、人物の多様な動きを自動生成し高精細なデジタルヒューマンを生み出すべく、研究強化に努めてまいります。

現実の人間と比べ違和感のないCGモデルを作ることで、広告やテレビ・CMなど映像における活用をはじめ、オンライン接客など様々な事業に技術を展開し、人間が稼働をすることなく、あらゆる場面でデジタルヒューマンが活躍できる世界の実現を目指します。

 <研究強化分野> 
画像・映像生成/三次元計測/質感計測/モデリング/リギング/アニメーション/モーション生成/レンダリング/リップシンク…等

「デジタルヒューマン研究センター」の技術顧問に就任した森島氏は、コンピュータグラフィックスの研究分野で国内外から高い評価を受けており、写実的な人体表現において森島氏がこれまで研究してきた知見を活かし、より一層の技術の向上を図ってまいります。

AI Labは今後も、AI技術研究による学術的発展と産業的貢献を目指すとともに、AI技術をプロダクトに導入し企業のマーケティング活動に貢献すべく、果敢に研究開発に努めてまいります。

■「デジタルヒューマン研究センター」技術顧問、森島繁生氏

森島繁生氏 / 早稲田大学 理工学院 教授

1987年東大・工・大学院電子工学専門課程博士修了、工学博士。2004年より、早稲田大学先進理工学部応用物理学科教授を務める。また、2018年10月より早稲田大学理工学研究所において安全、安心な社会を実現し豊かな文化を創造するコンテンツ・映像処理技術研究プロジェクトを推進。

これまで、1991年に電子情報通信学会業績賞、2010年電気通信普及財団テレコムシステム技術賞を受賞。2020年芸術科学会第19回CG Japan Award、最先端表現技術利用推進協会第4回羽倉賞フォーラムエイト賞、WISS2020最優秀論文賞、他多数受賞。

森島研究室リンク

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株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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