IGポート、第1四半期決算は営業利益1.4億円と黒字転換 出版好調、アニメ制作も受注交渉奏功し採算性大きく改善

IGポート<3791>は、この日(10月14日)、第1四半期(21年6~8月)の連結決算を発表し、売上高22億9300万円(前年同期11億2700万円)、営業利益1億4200万円(同1500万円の損失)、経常利益1億3700万円(同000万円の損失)、最終利益1億3100万円(同1900万円の損失)だった。「リィンカーネーションの花弁」「迷宮ブラックカンパニー」などが好調だったほか、アニメ制作も制作予算に見合った受注額の交渉で営業利益が改善傾向にあるという。

・売上高:22億9300万円(前年同期11億2700万円)
・営業利益:1億4200万円(同1500万円の損失)
・経常利益:1億3700万円(同000万円の利益)
・最終利益:1億3100万円(同1900万円の損失)
※「収益認識に関する会計基準」を適用したため、売上高については前年同期で比較していないとのこと。

セグメント別の状況は以下のとおり。

① 映像制作事業
売上高は11億6700万円、営業利益は900万円(前年同期は1億7300万円の営業損失)となった。テレビアニメ「憂国のモリアーティ」「Vivy -Fluorite Eye'sSong-」等、劇場アニメ「蒼穹のファフナー THE BEYOND」、その他遊技機のアニメーションを納品した。一部の作品については、クオリティーを重視しており制作赤字となっているが、制作予算の管理と予算に合った受注額の交渉により、営業利益は改善傾向にある。

② 出版事業
売上高は6億2900万円(前年同期比66.4%増)、営業利益は1億7200万円(同342.5%増)となった。月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁14巻」「剣聖の称号を持つ料理人3巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍26点を刊行した。

また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「迷宮ブラックカンパニー」は、特に販売好調であった。書店向けの出版関連売上は前年対比若干のプラスとなり、電子書籍関連の売上は「異世界転生」「なろう系」コミックを中心に引き続き好調を維持している。

③ 版権事業
売上高は4億5600万円(同16.8%減)、減価償却費が増えたことにより、営業利益は900万円(前期同期比93.5%減)となった。「海賊王女」「進撃の巨人」「ハイキュー!!」「サイコパス」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

④ その他
その他の事業では、雑誌のイラストやキャラクターの商品化等により、売上高は4000万円(同34.6%減)、営業損失は2600万円(同200万円の営業損失)となった。

 

■2022年5月通期の見通し

2022年5月通期の業績は、売上高108億円(-)、営業利益1億0300万円(前の期比85.0%減)、経常利益1億3500万円(同81.8%減)、最終損失3200万円(前の期は5億8200万円の利益)を見込む。

・売上高:108億円(-)
・営業利益:1億0300万円(同85.0%減)
・経常利益:1億3500万円(同81.8%減)
・最終損失:3200万円(同5億8200万円の利益)

株式会社IGポート
https://www.igport.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IGポート
設立
1987年12月
代表者
代表取締役社長 石川 光久
決算期
5月
直近業績
売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
上場区分
東証
証券コード
3791
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