日本音楽著作権協会(JASRAC)は、9月27日、クリプトン・フューチャー・メディアとの間で、クリプトンが運営するコンテンツ投稿サイト「piapro(ピアプロ)」において、JASRACが管理する音楽著作物をユーザが配信利用することについて、包括的利用許諾契約を締結した。
ピアプロは、ネットクリエイターが楽曲、歌詞、イラストなどのコンテンツを投稿、公開できるサイトで、他のクリエイターが投稿したコンテンツを二次創作に活用・公開できるという特徴がある。新たなコンテンツを生むための「創造の場」であるほか、ネットクリエイターのセルフプロモーションの場としても活用されている。
この契約によりネットクリエイターは、JASRACへ管理委託している場合でも、自身の楽曲を自由にピアプロへ投稿できるだけでなく、自ら設定した条件にしたがって、他のクリエイターとのコラボレーションや二次創作を促すプロモーションが可能となる。
また二次創作者は、ピアプロに投稿したJASRAC管理楽曲を用いて作成したコンテンツを、JASRACと包括契約を締結している動画投稿サービスにも投稿できる。このことから、JASRACに管理委託していないネットクリエイターや音楽出版社も、自身の音楽著作権をJASRACへ管理委託しやすくなる。
JASRACは、クリプトン社から使用料の支払いと利用楽曲の報告を受け、JASRACに著作権管理を委託する作詞家、作曲家、音楽出版社などの権利者に使用料を分配する、としている。