【人事】コロプラ、宮本貴志氏の社長就任が内定 馬場功淳社長は会長チーフクリエイターに ハロルド・ジョージ・メイ氏が社外取締役

コロプラ<3668>は、この日(10月20日)、マーケティング本部長の宮本 貴志氏が代表取締役社長に就任することが内定したことを明らかにした。現社長の馬場 功淳氏は、代表取締役会長 チーフクリエイターに就く。12月17日開催の定時株主総会とその後の取締役会を経て正式に決定する。またブシロード<7803>CSOやタカラトミー<7867>、新日本プロレス社長を務めたハロルド・ジョージ・メイ氏が社外取締役に就任することも内定した。

このほか、内部監査室長の佐藤 大氏の取締役監査委員(補欠)の就任、そして石渡 亮介氏が取締役を退任することも発表となった。

「“Entertainment in Real Life"エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」を Mission に掲げ、最新のテクノロジーと独創的なアイデアで新しいエンターテインメントの提供を行っている。このたび同社は、経営環境の変化により迅速に対応するため新しい経営体制のもと、さらなるガバナンスの強化と企業価値の向上を目指してゆくことを決定した、としている。

現代表取締役社長の馬場氏は創業者で、代表取締役社長およびクリエイターとして、創業より13年間同社グループの成長を牽引してきた。同社グループの更なる飛躍のため、今後は代表取締役会長 チーフクリエイターとして新作ゲームの開発および新事業の創出に専念し、引き続き同社グループの企業価値の向上を支える。

一方、新代表取締役社長候補者の宮本貴志氏は、大手企業のグループ会社などでマーケティング責任者や代表取締役社長を10年以上経験するなど豊富な経営経験を有している。同社では2020年6月より、マーケティング部門の責任者として同社サービスの拡大に取り組んできた。今後は代表取締役社長として豊富な経営経験およびサービス運用経験をもとに、同社グループ全体を指揮し更なる企業価値の向上を目指す。

また、新任取締役候補者のハロルド・ジョージ・メイ氏は、国内外の大手企業において代表取締役を務めるなど豊富な経営・マーケティング経験を有している。社外取締役として、国内外の企業経営に関する深い知識と経験をもとに、プライム市場上場を見据えた同社のガバナンスおよび事業の国際化等について助言を行うとともに、中立的な立場から重要事項の意思決定や業務執行の監督等を行っていく。

役員体制は以下のとおり。

   

■新代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場功淳氏のコメント

当社は2008年の創業以来、最新のテクノロジーと独創的なアイデアで世の中に新しいエンターテインメントを届け続けてきました。昨今のモバイルゲーム市場は、スマートフォンの普及などを背景に成長を続け、国内外含め多くの企業が参入し厳しい競争環境となっています。技術の進歩やユーザー様の嗜好の多様化などにより、開発の難易度は年々高まっており、当社においても思ったように新作タイトルをリリースできていない状況に強い危機感を感じております。私はこれまで、経営者とクリエイターという二つの役割を担ってきましたが、更なる飛躍を実現するためには役割分担を明確にし、経営については適任者に任せ私自身はより得意なゲーム開発に注力すべきではないかという考えを持っていました。

そのような状況の中、当社は2020年5月に株式会社コアエッジ(以下、コアエッジ)の事業の一部を譲り受け、コアエッジの代表取締役社長を務めていた宮本貴志が当社に参画いたしました。宮本は豊富なゲーム業界の経験と代表取締役などの経営経験を有しております。入社後、宮本は本部長としてマーケティング強化および組織の構造改革に加え、グループ全体の組織強化に取り組んでまいりました。宮本の参画から1年余りが経った今、その実績から経営については彼に任せることができると考えております。

そのため、このタイミングで前述の役割分担の明確化と得意分野への注力を行う決断をいたしました。今後は、宮本が代表取締役社長として当社グループの経営を牽引し、私は代表取締役会長 チーフクリエイターとして新作ゲームの開発および新事業の創出に専念することで、当社グループの更なる企業価値の向上を目指してまいります。

また、2021年12月17日に開催予定の株主総会では社外取締役として、ハロルド・ジョージ・メイ氏の選任を予定しています。メイ氏は国内外の大手企業において、マーケティング責任者や代表取締役を務めるなど経営・マーケティングについて深い見識と経験を有しております。当社は2022年4月にプライム市場への上場を予定しており、これまで以上にガバナンスの強化や国際化が求められることになります。メイ氏の持つグローバルな知見を経営に取り入れることで、当社グループの更なる企業価値向上を目指してまいります。

新体制のもと、ステークホルダーの皆様の期待にお応えできるよう取り組んでまいります。今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

■新代表取締役社長候補者 宮本貴志氏のコメント

このたび、代表取締役社長候補に指名いただき、大変光栄に存じます。

入社して約1年余、当社および当社コンテンツの価値や魅力を伝えるべくマーケティング本部長として本部の組織構造改革を行うとともに、部署の垣根を越えたシームレスな環境づくりに邁進してまいりました。前職のコアエッジにて7年前より当社コンテンツの海外展開や PC 化展開などに携わっていたこともあり、客観的視点とスピード感を持ち、取り組むことが出来たのではないかと考えております。

今後は、これまでの経験と業界内外のネットワークを生かし、現社長を筆頭にクリエイター陣が新作ゲームの開発に集中できる環境を整え、他社とは一線を画した“祖"となるコンテンツの製作強化を図るとともに、ステークホルダーの皆様に対し、透明度の高い経営を目指す所存でございます。

新経営体制で、更なる高みを目指す「コロプラ」に益々ご期待いただきますとともに、今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

■取締役候補者 ハロルド・ジョージ・メイ氏のコメント

このたび、株式会社コロプラの社外取締役候補に選定されましたハロルド・ジョージ・メイです。このような大役の候補に選定していただきましたこと、大変光栄に思います。

2008年に創業されたコロプラは、馬場新代表取締役会長 チーフクリエイターと宮本新代表取締役社長のもと、新たなステージへ進み、さらなる発展を遂げようとしております。コロプラの Mission「“Entertainment in Real Life" エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」には、国境と文化を越え、ゲームの素晴らしさを広げる強い想いが込められています。この想いを実現するため、私は今まで培ってきたマーケティング、国内外でのビジネス、経営の経験等を活かして社外取締役としての役割を果たし、株主様を始めとするステークホルダーの皆様のために企業価値の持続的な増大に貢献できればと願っています。

株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高259億7500万円、営業損益12億800万円の赤字、経常損益9億4700万円の赤字、最終損益18億6600万円の赤字(2024年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
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