【決算レポート】ボルテージ、第2四半期(10~12月)はYonYで減収・赤字転落 オフィス減床&SFスタジオ解散でコスト削減 初のSwitch向けオリジナルタイトルを発表
ボルテージ<3639>の2022年6月期の第2四半期(10~12月)の連結決算は、前四半期比では増収・赤字幅削減となったものの、主力の「日本語女性向け」「英語・アジア女性向け」「男性向け」の売上が前年同期比では減少しており、前年同期比では減収・赤字転落という形になった。
売上高14億4900万円(前年同期比17.8%減)
営業損益1億200万円の赤字(前年同期1億200万円の黒字)
経常損益9400万円の赤字(同9000万円の黒字)
最終損益1億9800万円の赤字(同9100万円の黒字)
※収益認識に関する会計基準の適用で売上高の前年同期比は参考値。
一方で、経費削減への取り組みは着実に成果を上げており、広告費は前年同期比26%減の2億9600万円へと大幅に圧縮した。ただ、この四半期はオフィス減床&リニューアルを行ったことでその他費用が一時的に増加した。
第2四半期に取り組んだ具体的なコスト効率化への取り組みは、前述のオフィス減床&リニューアルと、SFスタジオの解散となっている。オフィス減床&リニューアルは、ハイブリッド勤務「テレワーク&オフィス出勤」に合わせ、3割減床と同時にオフィス環境をリニューアルした。
一方、SFスタジオの解散の解散は、「不採算事業の絞り込み」の1つとして行ったもので、解散に伴う特別損失として約1億円をこの四半期に計上している。
同社は、基本戦略である「アプリ進化」「ファンダム」「多角化」は継続するとしており、主要3事業となる物語アプリ、電子コミック、コンシューマへの投資を行っていく。物語アプリは、シリーズ総称となる「ボル恋」の認知度を高めるため、12月には「ボル恋」 全タイトルで「ボル恋の日」キャンペーンを展開した。
電子コミックは、ストアとなる「ぼるコミ」で年末年始キャンペーンを実施したほか、同社初のWebtoon作品となる「今夜アナタと眠りたい〜蛯原 桔平編〜」を12月に配信開始した。
コンシューマは、Nintendo Switch向け移植版新作となる『大人の初恋、はじめます』を11月に配信開始した。また、2022年発売予定のオリジナル版新作となる『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女』を10月に発表しており、全世界での発売を予定している(※一部地域を除く)。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639