【レビュー】『ポケモンユナイト』に本日より参戦した「フーパ」の使用感をお届け! 「いじげんホール」でゴールマクロが復権なるか!?


ポケモンは、『ポケモンユナイト(Pokémon UNITE)』において、2月24日より、幻のポケモン「フーパ」を新たに追加した。

本稿では、ゲーム内で判明したわざの詳細や、その使用感レビューをお届けしていく。


▲フーパは、遠隔・サポート型。相手を状態異常にする攻撃や回復わざで、味方のポケモンを助けることが得意。


▲ユナイトわざを使用すると少しのあいだ、「ときはなたれしフーパ」へとフォルムチェンジする。

フーパは3回目の通常攻撃が強化攻撃となり、相手のポケモンに光線を発射してダメージを与える。ときはなたれしフーパとなったときは、毎回の通常攻撃で周りにいる相手のポケモン最大2匹に光線を発射してダメージを与える。

特性は「マジシャン」で、マップが味方エリアと相手エリアに分かれているとき、相手チーム側にあるきのみの下へランダムにホールを生み出し、そのきのみをフーパの前までとばす。きのみが相手チーム側に無いとき、マップに落ちているエオスエナジーがあれば同じようにフーパのところまで転送される。相手チーム側のきのみが転送されなかった場合は、このとくせいの次の待ち時間が短くなる。なお、とくせいはLスティックの押し込みによって発動可能。これまでのポケモンのように自動で発動するわけではなく、自発的に行うものとなっている。

ここからは覚えるわざを紹介していく。まずはレベル1・3で習得できる「おどろかす」と「ねんりき」について。サポート型ということもあり、どちらのわざも威力自体はやや低めに感じるところも。わざを当てることで行動をできなくしたり、移動速度を低下させられるため、中央レーンのの味方と息を合わせて行動することが重要になりそうだ。残り8分50秒や7分20秒でビークイン・ミツハニーの群れが上下レーンに出現する前に、あえてピンチを装い敵をこちら側へ引き入れ、味方と共に連携して相手を帰らせることなく撃破できるのが理想の動きになるだろう。また、特性を活かして敵のオボンの実を奪う動きをすることも非常に重要な要素のひとつとなる。


●おどろかす
リキャスト:6.5秒
わざ種別:妨害
指定した範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ行動できなくする。


●ねんりき
リキャスト:9秒
わざ種別:遠隔
指定した方向へねんりきを放ち、最初に当たった相手のポケモンにダメージを与える。ねんりきはその相手のポケモンにまとわりつき、時間差で爆発を引き起こす。爆発の範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与え、移動速度も少しのあいだ下げる。

続いて、レベル4で覚える「いじげんホール」と「トリック」について。「いじげんホール」は、スタート地点や味方の上下ゴールを一瞬で行き来できるというこれまでにない特殊な仕様のわざとなっている。また、敵に当てれば設置型の持続ダメージを与えることができる。ワープは味方のポケモンも使用できるため、仲間と一緒に敵がいない方のゴールを狙いに行ったり、自身の逆サイドが攻められている場面では一瞬で自陣の防衛に向かうこともできる。これまでにないタイプの移動に特化したわざとなっているため、使い方にもまだまだ研究の余地がありそうだ。唯一無二のわざではあることは間違いないので、「いじげんホール」を活かしたフーパにしかできない動きを模索していきたい。

一方、「トリック」は自身と味方ポケモン1匹の移動速度上昇やシールド効果を得られる。使用感としてはハピナスの「しんぴのまもり」と似たようなところもあるが、こちらはより攻撃に寄せたサポートわざという印象。もう一方のわざ選択で「シャドーボール」を選べば、「トリック」でつながったポケモンからもわざが放たれるため火力がグンと上がる。逆に、「ゴーストダイブ」を選んでいれば、つながった味方も最初に発生したリングの地点へワープが可能となり、HPの回復も行えるという全く異なる性能になるというのも面白いポイントだ。


●いじげんホール
リキャスト:10秒
わざ種別:指定した場所に大きなリングを生成し、範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与える。一定時間後、フーパ自身と、そのとき範囲内にいた味方のポケモンがスタート地点へと戻され、移動速度が少しのあいだ上がる。スタート地点でしばらく待つとHPの回復が始まるが、リングのあった場所にワープで戻ることもできる。味方のフロントゴールエリアが残っていれば、そこをリングの生成場所に指定できる。リングを上ルートか下ルートのフロントゴールエリアに置くと、逆側のルートにあるフロントゴールエリアにもリングが開き、フーパ自身を含む味方のポケモンがワープできるようになる。ワープを利用すると、移動速度が少しのあいだ上がる。いちどワープを利用すると、次に利用できるようになるまで一定の待ち時間が必要。フロントゴールエリアが破壊されている場合はミドルゴールエリアが代わりになるが、ファイナルゴールエリアにこのわざは使えない。アップグレード後は、リングの周りにいる味方のポケモンがリングへ向かうとき、移動速度が上がるようになる。


●トリック
リキャスト:7.5秒
わざ種別:味方のポケモン1匹と、リングを使ってつながりをつくる。そのポケモンとフーパ自身は、少しのあいだ移動速度が上がり、シールド効果を得る。フーパが「シャドーボール」か通常攻撃を行うと、つながり先のリングからも同じわざや攻撃が放たれる。このわざはフーパ自身にも使用できる。同じように少しのあいだ移動速度が上がってシールド効果を得ることができ、「シャドーボール」を放ったときは与えるダメージが増加する。アップグレード後は、リングでつながっている味方のポケモンが相手のポケモンにダメージを与えたとき、そのポケモンのHPが回復するようになる。

次に、レベル6で覚えられる「ゴーストダイブ」と「シャドーボール」について。「ゴーストダイブ」のわざの動き自体は、ゼラオラの「ボルトチェンジ」と近しいものがあるが、こちらは対象がいなければ発動できないタイプのわざとなっているため使い勝手は異なる印象を受けた。移動先にいる相手をつきとばす効果があるため、サポート型らしく、味方を助けたい場面での使用が多くなりそうだ。一方、遠隔わざの「シャドーボール」は、一度当てたあとにさらにわざや強化攻撃を命中させると、追加ダメージや行動妨害が発生する。そのため、なるべく強化攻撃ができる状態のときに「シャドーボール」を撃つよう意識したい。「ゴーストダイブ」に比べて特殊な動きはできないが、味方との連携で火力が上がるため、攻撃を重視する場面ではこちらのわざを選択したい。


●ゴーストダイブ
リキャスト:5.5秒
わざ種別:ムーブ
足元にリングを広げ、指定したポケモンのところへワープする。ワープ先で近くにいる相手のポケモンにダメージを与え、つきとばす。続けて怪しい炎を2つ放ち、命中した相手のポケモンにダメージを与え、移動速度も少しのあいだ下げる。このわざは一定時間内に2回連続使用できる。2回目の使用を行うと、最初にリングを広げた地点へ戻ることができる。わざを使っているあいだ、「トリック」でつながった味方のポケモンが近くにいれば、そのポケモンも最初のリングの地点へワープできる。ワープした味方のポケモンは、HPが一部回復する。アップグレード後は、わざを使うと少しのあいだまもり状態となる。


●シャドーボール
リキャスト:4.5秒
わざ種別:遠隔
前方に影の塊を放ち、当たった相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ移動速度と特防を下げる。影を命中させたあと一定時間内に、わざもしくは強化攻撃を命中させると、相手のポケモンに追加ダメージを1回与えて少しのあいだ行動できなくする。わざを使っているあいだ、「トリック」でつながった味方のポケモンが近くにいれば、そのポケモンの位置からも同じ相手に向かって毛毛の塊が1つ放たれる。アップグレード後は、影が大きく弾けて消えるようになる。弾けた影に当たった相手のポケモンは、影の塊に当たった相手のポケモンと同じ影響を受ける。

最後に、ユナイトわざ「ときはなたれし光輪」について。先述した通り、通常時は味方の移動を助けたり、相手の行動妨害を得意とするフーパだが、ユナイトわざ発動中に関しては、これまでの性能とは一転、アタック型顔負けの強力なポケモンへと変貌する。最大HPが上がることで前面に出られるようになるほか、「いじげんスラッシュ」と「サイケこうせん」は非常に威力が高く、不利な状況からでも逆転を狙える可能性を秘めたユナイトわざであることが分かる。


●ときはなたれし光輪
わざ種別:能力上昇
少しのあいだ、ときはなたれしフーパとなる。最大HPが増加し、指定しておいた地点にリングを展開する。味方のポケモンは1匹につき1回まで、このリングの地点にワープできる。ときはなたれしフーパとなっているあいだ、フーパのわざは「いじげんスラッシュ」と「サイケこうせん」に変わる。ときはなたれしフーパのままではゴールができず、とくせいも発動できない。




今回、「フーパ」を使用してみて感じたのは、特性やわざの詳細を含め、これまでにない独特の動きができるということ。特に、「いじげんホール」で上下レーンを一瞬で移動できるという仕様は、「ゴルサポーター」のナーフで今は数を減らしてしまったゴールマクロの復権にも繋がる可能性がある。「フーパ」自体の使用感はやや難しめに感じたことから、味方のチーム構成や試合展開によってわざ選択をどうするか考える難しさもあり、かなり上級者向けなポケモンに仕上がっているという印象を受けた。チーム全体での動きも含めて用途を検討していきたいといったところだろう。

(文 編集部:山岡広樹)



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