【決算レポート】マイネット、第4四半期(10~12月)はタイトル獲得遅延と終了による運営本数減少で減収減益に 2022年12月期は新規事業への投資を加速
マイネット<3928>の2021年12月期第4四半期(10~12月)の連結決算は、新規タイトルの獲得遅延とタイトルエンディングに伴って運営本数が減少し、前年同期比で減収減益となった。
なお、最終損益は繰延税金資産の取崩しや、ゲームタイトルなどの減損が確定したことも影響している。
売上高25億8200万円(前年同期比6.5%減)
営業利益3700万円(同54.3%減)
経常利益3200万円(同56.2%減)
最終損益2億円の赤字(前年同期2億5400万円の黒字)
ゲームサービス事業は、案件の大型化により、獲得本数が減少したものの、タイトル規模は拡大した。コロナ禍の特需の落着きで、ARPUはやや減少したが継続率は良化しているという。
同社は、買取に限定しない受託などのスキームを提案していくほか、顧客ニーズに合わせて、買取への転換なども柔軟に対応していくという。
2021年12月末現在の同社の運営タイトル数は32本となっている。第4四半期には、『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』ともう1本非公開の大規模タイトルを獲得した。一方で、『幻獣姫』と非公開タイトル1本の合計2本のサービスを終了した。
なお、同社のタイトルは、2022年12月期の第1四半期では『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』が2022年2月28日、『戦の海賊』が2022年3月31日にサービスを終了することを発表している。
スポーツDX事業では、「B.LEAGUE#LIVE2021」でスポンサー賞金スキームを導入する。また、4月にリリースする「プロ野球#LIVE2022」では、前作でのKPI検証、分析を踏まえ、さらなるユーザー獲得を図るなど、ファンタジースポーツ事業の拡大を目指している。
また、クラブDXでは、2021年に受託したFC琉球の物販事業で、売上高は前年度比143%を達成した。2022年12月期はFC琉球との取り組みを強化し、収益拡大を目指す。
また、2021年9月には、滋賀県大津市をホームとするプロバスケットボールクラブを運営する滋賀レイクスターズの株式の75%を取得した。FC琉球との取組みで示したDX技能を活用しクラブDX事業の横展開を行っていく。
2022年12月期通期の連結業績予想は、以下のとおり。ゲームサービス事業で着実に利益を創出し、新規事業への投資を加速するとしており、業績予想には新規事業などに投下する費用として保守的に7億6000万円を織り込んでいる。
売上高110億円(前期比4.1%増)
営業利益2億円(同65.4%減)
経常利益1億7500万円(同68.0%減)
最終利益1億2000万円(同47.7%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928