『小林さんちのメイドラゴン 炸裂!!ちょろゴン☆ブレス』先行プレイレポート! トールたちが力を合わせて戦う爽快シューティング

ブシロード<7803>が3月24日発売を予定しているPS4/Switch用ソフト『小林さんちのメイドラゴン 炸裂!!ちょろゴン☆ブレス』。
本作は、『雷電』シリーズや『カラドリウス』シリーズなどで知られるモスから生まれた子会社“カミナリゲームス”が開発を手掛けるシューティングゲーム。大人気コミックス「小林さんちのメイドラゴン」の世界観を活かしつつ、爽快感あふれるシューティングを実現した作品だ。

その一方で、シューティングゲームは「難しそう」というイメージが常に付きまとうのも事実。そこで本稿では、このジャンル初心者でも楽しめるのか、そして上級者はどんな楽しみ方があるのかを、基本的なシステムとともに紹介していく。

トールやカンナ、エルマを自在に操作!

「みんなに見せたいものがある」と書かれたメールが届いた小林さん。トール、カンナ、エルマ、ルコアと一緒に滝谷の家を訪れてみると、呪いのパソコンの暴走に巻き込まれてしまい、気が付くとパソコンの中に閉じ込められてしまう。脱出するにはパソコンに入っているゲームを全て攻略する必要があり、力を合わせてゲームクリアを目指す、というのが本作のあらすじだ。

プレイヤーが操作できるキャラクターはトール、カンナ、エルマの3人で、それぞれ異なる特徴を持つ。トールは直線状の弾に加えてホーミング性能のある弾も同時に発射できる。後述する残り2人よりも攻撃を当てやすい万能のキャラクターと言えるだろう。

カンナはホーミング弾のみの攻撃。トールに比べると迫力に欠ける印象だが、ホーミング性能を上手く活かせば敵の攻撃を避けつつ、一方的にダメージを与えることが可能だ。また、羽に触れた敵の弾は自分の弾になって敵を攻撃するという反射弾の効果も合わせ待つ。

そしてエルマは多方向に向けて直線的な攻撃を行う。こちらは道中で大量の敵が現れたとき、一網打尽にすることも可能だ。これに加えて画面上には青い照準で設置型ショットを置くことも可能。操作には慣れが必要だが、使いこなせば強力な武器になる。

加えて、3人には共通してぶっ飛ばし(直接攻撃)と画面上の敵を一斉に攻撃する「ちょろゴン☆ブレス」も併せ持つ。
ぶっ飛ばしはボタンの長押しで力を溜めることが可能だが、その間は無防備になってしまう。また敵が密集するエリアに突っ込むため、逆にダメージを受けてしまうことも。使いこなすには慣れが必要だが、上手く当てれば大ダメージを与えられるので、練習してでも使いこなしたいところ。
そして「ちょろゴン☆ブレス」は画面左下に表示されるDゲージを消費して放つ大技だ。Dゲージはゲームの進行とともに回復していくものの、貴重であることは間違いない。絶体絶命のピンチ、あるいはクリアに直結するチャンスまで温存していきたい。

本作の肝となるのが、この3人を切り替えながら戦う点にある。全員のヒットポイントがゼロになったらゲームオーバー、裏を返せば、1人でも勝ち残れば次のステージに移れる。また、控えに回っているキャラクターはヒットポイントが徐々に回復していくので、ダメージを受けたら細かく切り替えていくことが攻略のカギ。そういう意味でも、3人の特徴を理解し、まんべんなく使いこなせることが重要だ。

なお、本作のステージ数は全部で6。前半の3ステージは自由に攻略の順番を選べるが、あとに選ぶほど難易度が徐々に高くなっていく。そのため、苦手なステージは先に片付けておくと後々楽になっていくのも覚えておきたい。

各ステージはゲーム内の世界をイメージしたもので、ファンタジーRPGを彷彿とさせる「フィーネファンタジー」、お菓子が敵として登場する「シュガーアスレチック」、ホラーゲームの洋館を思わせる「ゴシックナイトメア」と多彩。
後半になると宇宙戦艦やドローンが登場する「タキオンブレイズ」、古代をイメージし、虫や翼竜が敵になる「モンスタークライシス」といったステージも。

ちなみに、各ステージのラストにはボスが待ち構えており、プレイヤーにとって大きな障害として立ちはだかる。
ボスにダメージを与えると攻撃方法もどんどん変わっていき、最終的に第3段階まで変貌する。例えば「シュガーアスレチック」のボスはスライムがモチーフになっているのだが、途中で分裂し、それまでとは全く異なる攻撃を繰り出してくる。

本作は上へ上へと進む縦シューティングとなっており、両サイドにはさまざまな情報、そしてキャラクターの掛け合いが表示される。もちろん敵の動きから目を離すわけには行かないが、らしさ溢れるコミカルな会話はぜひチェックしてもらいたい。
そして条件を満たした状態で敵の攻撃に当たると衣装が一部破れたり、特別な姿が見られる「逆鱗スパーク」というシステムも。一定時間攻撃力が高まるという、ピンチをチャンスに変えるシステムと言える。服が破けるトールたちのビジュアルも含め、貴重なキャラクターの一面が見られるのは間違いない。

『小林さんちのメイドラゴン』ファン、シューティングファンのどちらも楽しめるカスタマイズ性

本作の難易度は練習、簡単、普通、難しい、超絶の5段階が用意されており、シューティングゲーム初心者から上級者まで、幅広い層をカバーできている。例えば練習であれば、相手の攻撃を受けつつも強引に突破し、“初見クリア”だって決して不可能ではない手軽さに調整されている。逆に超絶だと、敵の攻撃はより激しく、避けるのに精一杯。いくらこちらがトールたち3人組だとしても、クリアは至難の業だ。

また、難易度と同時に設定できるのがリスクレート。こちらは上げるほど被ダメージが高くなってしまうが、スコア倍率も増すという仕組み。シューティングゲームのやりこみといえば、スコアアタックはつきもの。初心者に優しい難易度が用意されている一方で、いわゆる“ガチ勢”向けのカスタマイズもできるというわけ。

なお、スコアを上げるコツとしては難易度を上げる他に、コンボで敵を倒すこと、ぶっ飛ばしを多用することも挙げられる。高難易度中でのぶっ飛ばしはハイリスクだが、数少ない隙きを見つけてアタックしてみよう。

やりこみという意味では、敵を撃破すると入手できるピースを集めてイラストを完成させる「想い出のかけら」というモードも見逃せない。歴代のイラストはもちろん、原作者・クール教信者を始め、多彩なイラストレーターによる新規イラストを含めた30種類以上を楽しめる。しかも、それぞれのイラストにはボイスが用意されており、ここだけのちょっとしたストーリーが楽しめる。原作ファンにとっても嬉しい仕掛けであり、長く遊ぶためのモチベーションにも繋がりそうだ。

ステージ上で集められるのはピースだけでなく、条件を満たせば秘宝が画面上から出現する。拾うと秘宝にまつわる情報をチェックできるので、こちらも可能な限り集めたい。

一通りプレイしてみると、難易度を細かくカスタマイズすると、それだけでまったく違った表情を見せてくれる作品であることが分かる。ストーリーやキャラクターのボイス・イラストだけを楽しみたければ簡単にすればいいし、難しくすれば最近では珍しい、歯ごたえのあるシューティングゲームを堪能できる。
『小林さんちのメイドラゴン』のファンとシューティングゲームのファンを同時に満足させる一作だ。

ちなみに、本作はマルチエンディングを採用しており、クリア条件に応じて全5種類のエンディングが用意されているとのこと。果たして条件というのは難易度なのかスコアなのか…このあたりを手探りで攻略していくのも、本作の魅力かもしれない。

小林さんちのメイドラゴン 炸裂‼ちょろゴン☆ブレス
■ジャンル:飛んで撃って殴って超!爽快シューティング
■機種:Nintendo Switch/ PlayStation4
■発売日:2022年3月24日
■CERO:C
■発売元:ブシロード
■開発元:カミナリゲームス

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株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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