トーセ、メタバース上で京都の観光や芸術を楽しむV-KYOTO構想の推進で京都市とANA HD、ANA NEOと連携 4月26日に連携協定&発表

トーセ<4728>は、この日(4月25日)、第2四半期の決算説明資料において、メタバースやNFTに関連事業への参入状況を紹介した。今年1月に発表した第1四半期決算ではメタバースやNFTに注力する旨を発表していたが、具体的な取り組みが明らかになった。同社では、ゲームの大規模化に対する対応と並ぶ重点施策として、成長性の高い事業と様々なIPを活用したメタバースやNFT関連事業への参入をあげている。

まず、京都市とANAホールディングス、ANA NEOとのメタバース事業に関する連携を行う。メタバース上で京都の観光や芸術を楽しむV-KYOTOの構想にもとづき、京都の産業振興や文化財の保存活用を図っていくというコンセプトが一致していたことから、4者で公民連携して事業に取り組むこととなったという。詳細については、26日10時からの協定発表で紹介する予定だ。

同社では、これまでもメタバースやNFTに関連した事業を通して、創業地である京都の伝統文化の発信や活性化などの地域貢献に関して京都市に提案を続けていたそうだ。今回、複雑な立体映像の制作などのメタバースに応用できるゲーム開発技術だけでなく、企画力・提案力や京都に留まらない広いネットワークを活かして、新しい事業開発を進めていきたい、としている。

メタバースは15年ほど前に話題になった。当時は技術的な課題が多く、生活の中で広く楽しめるプラットフォームにはならなかったが、通信の高速化や高性能モバイル端末の普及など、メタバースが成功する要素が整ってきており、市場は大きく成長していくと期待を寄せている。NFT資産も従来のモノの所有概念が一変し、デジタル資産の価値が向上していくとの見方を示した。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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