10ANTZとキュービストは、本日(4月26日)、漫画やアニメーションなどの「線画」に色を施す「着彩」への人工知能(AI)活用について業務提携することを発表した。
両社は、線画の着彩へのAI活用について、10ANTZが確立している影指定・色指定を行ったうえでの自動着彩や、パーツ・影要素ごとに分けた書き出しなどの主要技術と、キュービストが主要事業を通じて独自に蓄積・保有している線画・イラストのビックデータを掛け合わせていくことで、高精度な着彩技術を実現するべく、業務提携することを決定した。
AIによる着彩については韓国発のウェブトゥーンが一歩先を進んでいる市況のなか、10ANTZとキュービストは高品質の着彩を低コストで提供することにより、日本のデジタル漫画市場の底上げに寄与していくだけでなく、AI活用によって日本の漫画、アニメーション、ゲーム業界の担い手不足解消にも力を注いでいく。
■業務提携の今後の予定
漫画やアニメの着彩について、日本では職人芸となっているケースが多く、AI活用は極めて少ない事例にとどまる。AIを活用した高品質化、効率化には課題が残されており、10ANTZとキュービストは法人向け商品制作への実用に耐えるレベルのクオリティーを低価格で実現するべく、本取組を推進していく。カラー化が進む漫画業界や、ゲームなどのコンテンツ制作における大幅なコストカットによって、日本のアニメ産業をさらに活性化したいと考えているという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社10ANTZ(テンアンツ)
- 設立
- 2013年7月
- 代表者
- 代表取締役 髙澤 真