ソニーG、22年3月期のゲーム事業はPS5ハード販売増と円安で増収増益を達成 ハード拡大と自社ソフトのマルチ展開で23年3月期は売上高33%増の3.6兆円を目指す
ソニーグループ<6758>は、この日(5月10日)、2022年3月期におけるゲーム&ネットワークサービス分野の業績について、売上高が前の期比3.1%増の2兆7397億6300万円、営業利益が同1.2%増の3460億8900万円と増収増益だった、と発表した。
プレイステーション5(PS5)ハードの増収に加えて、為替が円安に振れたこともプラスに働いた。また、製造コストを下回る価格を戦略的に設定している「PS5」の採算も改善した。ハードの販売台数は47.4%増の1150万台だった。
続く2023年3月期については、売上高が前期比33.5%増の3兆6600億円を計画している。同社では、ハードと周辺機器の売上増加のほか、ゲームソフトの販売増、為替の影響などで大幅な増収を見込んでいる。
PS5のハード販売台数が、56.5%増の1800万台を計画している。PS5ハードの供給不足が続いているが、副社長 兼 CFOの十時 裕樹氏によると、今期中に同社が確実に調達できる部品やデバイスの数量に基づいて算出したという。
ただし、営業利益は同11.8%減の3050億円にとどまる見通し。既存スタジオのゲームソフト開発への投資を増やすだけでなく、Bungieの買収完了を第3四半期に見込んでおり、その想定費用として440億円(一時費用)を見込んでいる。一時費用を除くと前期並みになる。
同社では、現在、自社のコンテンツ開発投資を年平均17%増やすなど大幅に増やしている。自社制作ソフトの品質向上に加えて、プレイステーション以外のプラットフォームへの展開強化を通じて売上をさらに伸ばしていく考え。
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758
会社情報
- 会社名
- 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
- 設立
- 1993年11月
- 代表者
- 暫定CEO 十時 裕樹