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ドリコム<3793>は、5月12日、2022年3月期の連結決算を発表、期中にリリースした3タイトルが想定を下回る推移となったこともあり、減収減益となった。
なお、現在運用中のゲームアプリ2本において、将来収益の再評価を行い、当該ゲームアプリに関連する資産を減損処理および将来不可避的に発生する費用を計上することに加え、うち1本の開発パートナー企業の株式の保有分の評価損を計上すること決定した。これにより、営業費用5800万円と、特別損失3億500万円(ソフトウェアの減損損失2億800万円、投資有価証券の評価損9600万円)を計上している。
売上高105億2800万円(前々期比11.1%減)
営業利益15億9100万円(同22.5%減)
経常利益15億4100万円(同23.6%減)
最終利益8億700万円(同50.3%減)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業…売上高103億5800万円(前々期比11.9%減)、セグメント利益18億7100万円(同22.6%減)
7周年を迎えた主力タイトルの1本である他社IPゲームタイトルが年間を通じて好調に推移し、収益に貢献した。また、新規タイトル3本のリリースを行ったほか、収益性向上を目的として、不採算タイトルのクローズや運用コストの効率化に努めた。売上高は、運用中タイトルは、競合タイトルとの厳しい戦いを強いられる中でも堅調な推移を維持した。また、新規タイトルによる貢献がありましたが、複数タイトルのクローズによる影響を補うに至らなかったことなどにより前々期比で減少した。
利益は、不採算タイトルのクローズによる利益改善がありましたが、新規タイトルリリースに伴う広告宣伝費、運用費の増加により、前々期比で減少した。
②メディア事業…売上高1億6900万円(同99.7%増)、セグメント損益2億8000万円の赤字(前々期3億6400万円の赤字)
Twitterを活用したファンコミュニティ促進サービス「Rooot」が順調に事業規模を拡大し、収益に貢献した。また、IPプロデュース力の強化を目的とし、IPの開発・獲得、育成、収益化チャンネルの多様化に注力するため、出版・映像事業、Web3事業というゲーム以外のエンターテインメント領域での新規事業立ち上げを行った。売上高は、「Rooot」が順調にサービスを拡大しており、前期比で増加した。利益は、業績拡大への大きなチャンスと捉え積極的に新規事業領域への投資を行っており、費用先行
が継続しているが、増収効果で損失額は前期比で減少した。■2023年3月期は2ケタ超の増収増益見込む
なお、2023年3月期通期の連結業績予想は、以下のとおり。ゲーム事業は既存の運用中タイトルからの収益貢献と、下期からの新規リリースタイトル3本の着実なヒットによる業績拡大を目指している。新規事業については、引き続きファンコミュニティ促進サービス「Rooo」』の事業拡大を目指していくほか、出版・映像事業におけるIP創出、Web3事業の研究開発に積極的に投資を進めていく方針だ。売上高130億円(前期比23.5%増)
営業利益20億円(同25.7%増)
経常利益19億円(同23.2%増)
最終利益12億円(同48.6%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793