サイバーエージェント、デジタルファッションの専門組織「Meta Fashion Factory」を設立 メタバース空間におけるファッションの研究・事業開発
サイバーエージェント<4751>は、5月31日、メタバース空間におけるファッションの研究・事業開発を目的にデジタルファッションに特化した専門組織「Meta Fashion Factory(メタファッションファクトリー)」を2022年5月に設立したと発表した。
本組織では、芸能人のデジタルファッション商品の包括的なプロデュースおよびファッションデザイナー・クリエイターとの協業事業を推進していく。
昨今、メタバース空間上において、国内外のブランド企業やアパレルによる「NFT(Non-fungible token / 非代替性トークン)」を活用した「デジタルファッション」の販売が行われており、有名ブランドのNFTアイテムコレクションやアート作品の発表が加速するなど注目が集まっている。
同社はこれまでも、子会社の株式会社CyberHuman Productionsを通じて著名人のデジタルヒューマンの制作を行うほか、メタバース空間における企業の販促活動を支援する新会社として今年2月に株式会社CyberMetaverse Productionsを設立するなど、メタバース領域における事業を展開している。
その一方で、芸能人のSNSプラットフォーム上での活躍支援を行う「おもしろ企画センター」では芸能人のNFT活用をサポートする専門組織「芸能人とNFT相談センター」を設立し、NFT/メタバース領域における研究・事業開発および著名人の活動支援に注力してきた。
今後さらなる盛り上がりが予想されるメタバース空間のデジタルファッションにおいては、従来の着用するためのファッションではなく、自己を表現する新たな手法として、これまでにはない新しいファッションの形が支持されて行くことが見込まれる。
このような背景のもと、サイバーエージェントグループが培ってきたAIや3DCG技術・NFT/メタバースにおける事業開発をはじめ、「おもしろ企画センター」で取り組んできた150を超えるYouTubeチャンネル運用・オリジナルブランドの開発などの知見を活かして設立した「Meta Fashion Factory」では、メタバース空間におけるデジタルファッションに特化した研究・制作・販売プロデュースを行っていく。
取り組みイメージ(一部)
①芸能人のデジタルファッション商品のCG制作・販売・プロモーションの包括的なプロデュース
デジタルファッションアイテムの販売を促進。NFTの発行から作品制作への技術提供をはじめ、コラボレーション企画の立案など、芸能人のデジタルファッションに関する企画・制作・販売まで、一気通貫しプロデュース
②デジタルファッションの協業事業
ファッションデザイナー、クリエイター、キャラクターデザイナーをはじめとする著名なクリエイターと共に、新たなデジタルファッションを企画・創出
③デジタルファッションの研究
NFTアイテムコレクション・アート作品の分析および研究を通し、メタバース空間における表現を調査
また、メタバース空間での表現の拡充を目指すとともに、2025年までにデジタルファッションに関わるCGアーティスト、3DCGエンジニア、CG研究者などを中心に30名の新規採用を実施し、さらなる体制強化を図る。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751