【ゲーム株概況(6/15)】ANYCOLORがストップ高、時価総額2300億円超 高成長に強い期待 ケイブも逆行高 colyやアピリッツ、gumiの下げきつい
6月15日の東京株式市場では、日経平均は4日続落となり、前日比303円73銭安の2万6326円16銭でこの日の取引を終えた。米国FOMCを前にイベントへの警戒感から手控えムードが広がった。インフレの続く米国では利上げがほぼ織り込まれているものの、米国経済への影響が懸念されているという。
こうしたなか、ゲーム関連株をみると、ANYCOLOR<5032>がストップ高となる1000円高の7700円で取引を終えた。時価総額も2300億円を超えた。2023年4月期の業績が大幅な増益予想となったことを受けて、成長性の高さを評価した買いが入った。市場全体に手詰まり感があり、値動きの軽さもあって資金が入りやすくなっている側面もある。
同社は、2023年4月期について、売上高190億円~210億円(同34.1%増~同48.3%増)、営業利益55億1000万円~65億1000万円(同31.5%増~同55.3%増)、最終利益38億円~46億2000万円(同36.1%増~同65.4%増)、EPS126.91円~154.29円となる見通しと発表した。
4月に締めた決算発表がほぼ出揃ったが、売られる銘柄が目立った。coly<4175>が大幅続落。第1四半期決算で営業損失7800万円を計上したことが嫌気された。アピリッツ<4174>やgumi<3903>の下落もきつい。
このほか、ケイブ<3760>も逆行高となった。『モンスターストライク』の開発を行ったでらゲーの買収を受けて水準訂正の動きとなっている。買収によって黒字化が期待されているほか、「負ののれん」が発生することもあって、当面は適正な水準を模索する動きが続きそうである。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高84億2700万円、営業利益5億9900万円、経常利益5億9600万円、最終利益3億8600万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174
会社情報
- 会社名
- 株式会社coly(コリー)
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 中島 杏奈/共同創業者 代表取締役副社長 中島 瑞木
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高50億6400万円、営業損益8億1300万円の赤字、経常損益7億9400万円の赤字、最終損益8億3000万円の赤字(2023年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4175
会社情報
- 会社名
- ANYCOLOR株式会社
- 設立
- 2017年5月
- 代表者
- 田角陸
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5032