韓国NCSOFT、新作「プロジェクトM」イ・チャソンPDによるインタビューを公開 新ジャンル、脱MMORPGの意味とは?


韓国NCSOFTは、新作として発売予定である「プロジェクトM」を統括するイ・チャソン(Chasun Rhee) PDによるインタビューを公開した。6月7日に公開したトレーラー映像(予告編)は2週間で532万再生を記録するなど注目を集めているという。


<以下、プレスリリースより>


――:2月に初披露したティザー動画(※1)と比べると開発がかなり進んでいるように見えますが、 「プロジェクトM」の開発進捗は?

「プロジェクトM」を初めて公開した時はプロトタイプのリソースを使っていました。 開発の真っ只中のプロジェクトですので、 進捗は日ごとに進んでいます。 特にグラフィックと演出まわりは毎日変わりますね。 今日は昨日よりもクオリティが上がり、 明日はさらにクオリティアップします。

今は初めて公開したバージョンからさらに進み、 「コア・プロダクション」の段階です。 コア・プロダクションとは量産化する前の機能部分を完成させる段階です。 そのため、 6月に公開したトレーラームービーでは実際のプレイ画面をお見せすることができました。

ストーリーはプロットまで完了していて、 大筋とメインとなる出来事などは固まりました。 今はゲームプレイと関連する具体的なデザイン、 ディテールを詰めている段階です。

(※1)NCSOFT新規タイトルを集めたティザー動画「Work in Progress」
 


――:NCの新ジャンル、 脱MMORPGの「プロジェクトM」が持つ意義は?

言葉通り、 「新たな挑戦」です。 これまでNCは主にMMORPGジャンルのゲームを開発してきたので、 別の道を切り拓いていく先にあるのは、 すべてが新しいことばかりでした。 チーム体制、 開発プロセスなど制作に関するすべての工程やインタラクティブムービーに合わせたストーリー、 インタラクティブゲームの検証方法なども新たに作る必要がありました。 それとインタラクティブゲームに相応しいリアルなグラフィックを表現するための新機能も積極的に導入しました。 大変なこともたくさんありましたが、 これを乗り越えてNCから新しいジャンルの素晴らしいゲームを誕生させることができれば、 さらなる飛躍が期待できるでしょう。

 
――:インタラクティブムービーは非常に興味深いですが、 このジャンルで見せたい「プロジェクトM」のポイントは?

インタラクティブムービーだけにストーリーとゲーム性に注力しています。 また、 「プロジェクトM」のポイントはプレイそのものに力を入れているところです。 インタラクティブムービーはプレイヤーがある分岐で何を選択するかによってストーリーが変わります。 もちろん「プロジェクトM」も基本は同じですが、 ストーリーに分岐が多いというよりはプレイすることによって選択が必要な分岐がたくさん出てきます。 つまり、 同じ結論に至るとしてもプレイヤーが何を選択したかによって違うものを経験します。 プレイヤーはそれぞれの感情を持ってゲームに没入できると思います。 予測できる画面展開や陳腐なライティング、 サウンドにならないように演出面でもいろいろと試しながら挑戦しています。

「プロジェクトM」のさまざまなチャレンジ、 制作工程などゲームに関する情報は『NCing』(※2)から発信していく予定です。

(※2)「NCing」とは、 開発の趣旨、 制作過程、 ビハインド ストーリーなどゲームに関する様々な物語を開発の初期段階から様々なコンテンツで共有して意見を集めて、 開発に反映する一連の活動を意味します。

 
――:公開したムービーは主人公とその家族を中心とした悲哀のある話のようでしたが、 「プロジェクトM」のストーリーの内容は?

「プロジェクトM」は現代かつ韓国が舞台です。 私たちが日々を過ごしているまさにその時間と空間です。 ムービーをご覧になった方であればお分かりかと思いますが、 とある家族の話です。 ただ、 現在も開発中であるということ、 インタラクティブムービーの特性上、 今のタイミングではストーリーをあまり明かせないことはご了承ください。

 
――:今回のトレーラーで特に見てほしいポイントは?

ストーリーの伏線とリアルな表現力、 そして演出力です。 つまり、 すべてですね(笑)。

まずストーリーからお話すると、 今回のムービーのセリフはすべてゲームの中のセリフです。 ゲーム内のストーリーがかなり入っていたと思っていただいても大丈夫です。 もちろん短い時間でストーリー全体を推測するのは難しいと思いますが、 今回のムービーから皆さんが様々なことをそれぞれ想像していただければと思います。

二番目のポイントは、 リアルに表現するためのこだわりです。 「本物」のように見せるのはモデリングだけでは実現できません。 レベルの高いモデリングに自然なライティング、 アニメーションなど全てが一緒に組み合わさってはじめて「本物」のように感じます。 「本物」を表現するために、 担当者たちはとても苦労しました。 リアルな表情一つのために複数回のフィードバックが発生したことも多々あります。

最後に、 このように制作したストーリーとオブジェクトにさらに没入感を増すためのカメラアングル、 ライティングなどの演出にもこだわりました。 ムービーにいくつかの場所が出てきますが、 それぞれの場所ごとに違う色味で演出しています。

 
――:最後に「プロジェクトM」を待っているプレイヤーに今後の計画など一言お願いします。

ゲームがリリースされるまでの道のりはまだ長いですが、 全力で頑張っています。 「プロジェクトM」開発者一同も開発に尽力してまいりますので、 皆さまも私たちと「共に」作品を盛り上げて頂けますと幸いです。

 

「プロジェクトM」は、 NCがコンソールをプラットフォームとしてリリース予定である、 インタラクティブムービー(※プレイヤーの操作、 選択によってゲームのストーリー展開や結末などが変化することが特徴的なジャンル。 )の新作タイトルです。インタビューの全文はNC公式ブログ「NC Blog」にて確認できますので、 是非そちらもご覧ください。

 

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2001年9月
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代表取締役 金 澤憲(キム・テクホン)
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