ガイアックスと巻組、DAO型シェアハウス「Roopt 神楽坂 DAO」の加入者を募集 入居者や出資者が運営に関与する



ガイアックス<3775>と巻組は、日本初となるDAO型シェアハウス「Roopt(ループト)神楽坂 DAO」の加入者募集を開始した。

巻組は空き家活用のシェアハウスを運営している。

DAO型シェアハウスは、物件をオーナーが単体で管理運営するのではなく、入居者およびその他の出資者が自律的に、全面的な運営に関与できるのが特徴となる。

第一号となる「Roopt神楽坂 DAO」は学生起業家を対象とし、本人たちが理想の「学生起業家DAOシェアハウス」を自律的に作り上げていく。

※1:ガイアックスおよび巻組調べ。
※2:Decentralized Autonomous Organizationの略。自律分散型組織。定められたルールに則って自律して完全自動で動き続ける。


■DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」の特徴
1. 自家型前払い式支払い手段を採用
投資目的でのトークン購入を防ぐため、使う分だけ前払いし使用量に応じて消化する仕組みに。配当は出せない一方、二次流通は可能。DAOの人気が上昇すれば利用権を高く売却できる可能性も。

2.民主的な意思決定
DAOでは各自さまざまな提案を出すことが可能。それらに対し、トークン所有割合に応じた投票を実施。DAOに関わる人々の総意で物事を決定していく。

3.細かいタスクを取りこぼさない
タスク依頼も各自自由に挙げていくことが可能。オーナーだと気づかないような細かいタスクも、自律的に運営されるDAOのメンバーが拾い上げていく。


■DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」の概要(※3)



・ 巻組運営の一軒家をDAOが2年間借上げ、シェアハウスとして自律的に運営
・ 最大240名のDAOメンバー (ベッド10台×24ヶ月分)
・ 魅力的なスペースにするための運営ルールをDAOメンバーが決定
・ 掃除や運用の業務委託、費用や資産購入を投票で都度決定


※3:詳細についてはリンク先資料参照( https://drive.google.com/file/d/1NCSmT2Jl6Q9zdgy-g3cMigHZDYomHtI5/view?usp=sharing )


■「Roopt神楽坂 DAO」物件詳細
母屋と住居棟の2棟で構成。4部屋をドミトリとして10ベッドを用意、コワーキングを併設。東京メトロ東西線神楽坂駅、矢来町出口より徒歩5分。



・母屋(コワーキング棟)
構造: 木造2階建て
延床面積: 72.71㎡
間取り: 3LDK
築年数: 1958年
リノベ竣工年: 2020年

・住居棟
構造: 木造2階建て
延床面積: 32.40㎡
間取り: 4K(10ベッド)
築年数: 1966年
リノベ竣工年: 2020年

プロジェクト開始の背景①:Web3.0に対する社会的関心の高まり
岸田政権は、今月7日「骨太の方針2022」を閣議決定しました。その中でWeb3.0(ウェブスリー、ブロックチェーン技術を活用した次世代の分散型インターネット)への注力が明記されている。

Web3.0の最たるもののひとつがDAO(ダオ、自律分散型組織)。既存の株式会社に取って代わるとも言われ、その特徴は「中央管理者の不在」「透明性の高さ」「意思決定の迅速性」などです。一方で、DAOへの法整備はまだ追いついていないのが現状。

そこで、まずはシェアハウスにDAOを活用し、実用化していく構想が生まれた。

プロジェクト開始の背景②:従来型シェアハウスの課題と限界
1. 入居者は、住環境の改善について意見や提案があるとき、大家と交渉するしかなく、それが実現しても入居者個人に対しての経済的なメリットはない。また、大家にとっても、声の大きな個人に対応する形となりかねず、他の入居者や将来価値も含めた全体最適解を見つけるのは困難。

2. 物件オーナーが一方的に市場ニーズ(立地、家賃設定、入居基準、ハウスルールなど)を想定して入居者募集するのが通常であるものの、多様化するライフスタイルにきめ細かく対応することがますます難しくなっている。

3. シェアハウスの価値を測る客観的な指標は、基本的に家賃しかなく、空室が取引されて初めて市場評価が決まる。しかし、そこにはシェアハウスならではの”コミュニティ”という無形の価値が反映されていない。

 「Roopt神楽坂 DAO」のロードマップ
6月(本日より): 参加者募集。順次、Discord(DAO連携のコミュニケーションツール)に招待
参加申込フォーム: https://roopt.jp/roopt-kagurazaka-dao/
7月初旬〜: 参加者への説明会。DAOメンバーにNFT無償発行、DAOプラットフォームに招待
8月上旬: DAOメンバーによる物件の企画や準備、自走(業者との取引窓口は巻組)
9月上旬: シェアハウスオープン

今後の展望

ガイアックス
・DAOの立ち上げ支援事業を本日より開始。2022年末までに20以上のDAO支援実施を目指す

巻組
1) 1軒目、神楽坂(首都圏)で学生起業家向けシェアハウスを設置
2) 2軒目、来春までに仙台市内など地方中心都市で展開
3) その後、人口減少地の地域活性化策として5年以内に全国で200棟展開
うち30棟はガイアックスおよび全国の大学起業部・サークルと共同の「学生起業家DAOシェアハウス」にて、起業家教育・起業家輩出の方面にも注力



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