任天堂、2022年3月期の研究開発費は1000億円の大台突破 Nintendo Switch有機ELモデル発売、対応ソフトの開発や周辺サービスの改善にも注力

任天堂<7974>の2022年3月期における研究開発費は前の期比で10.8%増の1021億円となったことを明らかにした。過去最高を更新した。研究開発費を年々増やしてきた同社だが、ついに1000億円の大台を突破した。

Nintendo Switchハードウェアでは、色鮮やかな有機ELディスプレイを搭載した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」の発売、ゲーム機本体及びその周辺機器の各種特別仕様やカラーバリエーションの追加、ソフトウェア開発環境や各種ネットワークサービスの継続改善等を行った。

対応ソフトウェアでは、自分で作ってプログラミングの世界を体験できる『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』のほか、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』『星のカービィ ディスカバリー』『メトロイド ドレッド』に加えて、『おすそわける メイドインワリオ』、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』、『マリオパーティ スーパースターズ』、『ミートピア(Miitopia)』、『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』などを発売した。

モバイルビジネスの分野においては、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』や『どうぶつの森 ポケットキャンプ』、『マリオカート ツアー』などのゲームアプリのサービスを継続して運営している。

さらに、Nintendo Switch Onlineにおいて、基本のサービスに加えて「NINTENDO64」などのタイトルや『あつまれ どうぶつの森』などの有料追加コンテンツが遊べる『Nintendo Switch Online + 追加パック』のサービスを開始した。

また、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』や『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』のサービスにおける配信タイトルの追加を行った。その他、ニンテンドーeショップの対応する国や地域を拡大した他、「ニンテンドーアカウント」に基づく各種サービスの仕様検討や継続改善を行った。

その他では、amiiboのラインアップの充実を進めたほか、4種類のゲームと『ゼルダの伝説』をモチーフにした時計機能を搭載した『ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説』を発売した。

また、任天堂プラットフォーム向けゲーム開発者専用サイトである「Nintendo Developer Portal」で、個人も含めたゲーム開発者が、世界中のユーザーに新しいエンターテインメントを発信するサポートを継続して行っている。この他にも、人々のQOL(Quality of Life、生活の質)を楽しく向上させるための新たな製品など、将来に向けた様々な製品やサービスの開発を進めている。

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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