サイバーエージェント、第3四半期決算は営業利益28%減の558億円 ABEMA赤字縮小&ネット広告過去最高もゲーム事業が反動減に
サイバーエージェント<4751>は、この日(7月27日)、2022年9月期 第3四半期累計(21年10月~22年6月)の連結決算を発表し、売上高5343億4800万円(前年同期比9.8%増)、営業利益558億9800万円(同27.9%減)、経常利益562億6600万円(同27.7%減)、最終利益207億0100万円(同37.4%減)と増収・減益となった。
・売上高:5343億4800万円(同9.8%増)
・営業利益:558億9800万円(同27.9%減)
・経常利益:562億6600万円(同27.7%減)
・最終利益:207億0100万円(同37.4%減)
スマートフォン市場の成長を取り込む一方で、中長期の柱に育てるため、新しい未来のテレビ「ABEMA」への投資を行った、としている。メディア事業の赤字が縮小したほか、インターネット広告が伸びたものの、利益の多くを稼ぐゲーム事業が減益となったことが響いた。前年同期は『ウマ娘プリティーダービー』が異次元といえるほどのレベルの快走を続けていたこともあって、今期は反動減が出た格好だ。
セグメント別の経営成績は次のとおり。
①メディア事業
新しい未来のテレビ「ABEMA」PPV及び周辺事業が増収を牽引し、売上高818億4200万円(同36.0%増)、営業損失97億7900万円(前年同期は112億1500万円の損失計上)となった。
②インターネット広告事業
高い増収率を継続し、過去最高の売上高を更新し、売上高2844億2800万円(同19.0%増)、営業利益194億0900万円(同7.0%増)となった。
③ゲーム事業
ゲーム事業には、Cygames、Craft Egg、サムザップ、アプリボット等が属している。前四半期の大型イベントの影響等があり、売上高は1735億5100万円(同6.9%減)、営業利益484億2700万円(同29.4%減)となった。減益になったとはいえ、高水準の利益で推移している。
④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高33億5300万円(同45.1%減)、営業利益21億1900万円(同54.0%減)となった。
⑤その他事業
その他事業には、マクアケ、リアルゲイト、ゼルビア等が属しており、売上高193億2500万円(同23.1%増)、営業利益3億5600万円(同36.6%減)となった。
【追記】
第3四半期会計期間の売上高は前年同期比10.4%減の1721億円、営業利益が同76.7%減の103億円だった。業績推移は以下のとおり。
■2022年9月通期の業績見通し
2022年9月通期の業績は、売上高7000億円(前期比5.0%増)、営業利益700億円(同32.9%減)、経常利益700億円(同33.1%減)、最終利益250億円(同39.8%減)、EPS49.43円を見込む。
・売上高:7000億円(同5.0%増)
・営業利益:700億円(同32.9%減)
・経常利益:700億円(同33.1%減)
・最終利益:250億円(同39.8%減)
・EPS:49.43円
計画に対する進捗率は、売上高76.3%、営業利益79.9%、経常利益80.4%、最終利益82.8%となっている。
・売上高:76.3%
・営業利益:79.9%
・経常利益:80.4%
・最終利益:82.8%
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751